事業用HPは必ず独自ドメインで作る(動画)

一旦無料ブログを作ると、そこで作ったコンテンツは永久的に消すことができません。

つまり、あなたの書いた記事が、無料ブログ提供会社側のコンテンツとして残り続けることになるのです。

この点が、無料ブログを使う一番のリスクだと考えています。無料ブログ管理会社側に有利なような仕組みになっています。

無料ブログで運営した結末

数年前の僕の話を具体例として出してみます。僕は2004年頃から、ライブドアブログで趣味のサイトを運営していました。

当時は球団買収の話もあり、ライブドアが全盛期の頃でした。

無料ブログでは使い勝手が悪かったので僕はその後有料プランに移動させました。

有料プランでは、ライブドアブログのサブドメインで利用できました。

ドメインが変わったので記事も全て移動したかったのですが、無料ブログに掲載していた記事は、どうしても移動したり消したりすることができず、その処遇に苦労したことを覚えています。

先日、数年ぶりにその無料ブログをチェックしてみましたが、ライブドアブログ側(ブログシステム運営者側)にとっては無料でずっと掲載できている独自コンテンツなので、半永久的に消してくれません。今も残っていました。

現在は完全にライブドアを止めて、使い勝手の良い「独自ドメイン+WordPress」で運営しています。

ブログは、ライブドアブログから「Meta Refresh」(メタリフレッシュ)という方法で、引き継いだ新しいドメインへのサイトのパワーの移転を行っています。

結局は無料ブログの仕組みとして、「.htaccess」という一番使いやすくて理想的な方法が使えず、「Meta Refresh」以外に方法がなかったのです。

無料で作られたブログ記事は、システム提供元にとっては、広告も掲載できるし、検索エンジンの入り口にもなるし、何らかのアクセスの発生する可能性がある以上、残しておきたいコンテンツなのです。

無料ブログの記事は所有権はブログシステムの提供会社側にあります。

有名人が多く使うアメブロでは?

アメーバブログやAmeba Ownd(アメーバ オウンド)などで企業ブログを無料で運営するということは、大きなリスクになるということを多くの方は知らないまま、芸能人が使っている良いイメージからコンテンツの所有権までを考えずに使っている現状があります。

アメブロとは、言わずと知れたサイバーエージェント社が運営している無料ブログサービスです。

芸能人やスポーツ選手や著名人がアメブロを使ってブログを書き始めたことで、一気にメジャーな無料ブログサービスへと進化したのはかれこれ12年ぐらい前でしょうか?

なぜアメブロなどの無料ブログが企業ブログとしてうまく集客に使えないのかということを少し書いておきたいと思います。

アメブロ使っている方は、とにかく一番有名なブログサービスだからという事で使われているのか、もしくは、色々な有名人が使っているから、ということで使われているのかのどちらかでしょうか。

アメブロのような無料ブログで集客できる人というのは決まっています。

それはもう既に名前が知られており、ある程度確固とした存在感を世の中に示している方です。

その人の名前で検索すれば、検索エンジンで必ず1位に出てきます。

その人の名前というブランド名で検索されること以外に、検索の流入を期待する必要がない人が、アメブロなどの無料ブログを使っても良い人なのです。

逆に言うと、個人名や中小企業名など、世の中に広く知られていない名前や会社名は、その名称で検索されることはまずありません。

検索されるとしても、知人や取引先などでに存在を知っている人、もしくは直接お会いしたことがある人に限られます。

このような世間一般の普通の人や普通の会社は、一般名称から検索してホームページに辿り着いてもらい、そして自分の会社の存在を知ってもらうためにホームページを開設しているのです。

つまり、アメブロでブログを開設しても一般名称では検索されないため、結局見つけられることがほぼ無いからです。

アメブロで一般名称で検索されても見つけられないというのはどういう事かといいますと、これは独自の情報だけを掲載した独自ホームページではないという一点に集約されます。

検索エンジンの検索結果というのは、ホームページのアドレス単位でキーワードに応じた情報を返します。

この場合、アメブロであれば、同じ「ameblo.jp」というアドレスの中に無数の「ID」があり、その中で様々な何十万ものブログが稼働しています。

そのため、同じキーワードでも様々なサイトが同じ検索結果の上位に出ようとして、競争が起こるのです。

アメブロアドレス内でのキーワード競争に勝ったブログの、該当するページのみが、晴れてGoogleやYahoo!の検索結果に露出されるという仕組みになります。

つまり、同じホームページアドレス内で、まず検索結果に露出するための勝負をしなければならないというところに大きなデメリットが存在しているのです。

後は、ブログ内に、広告が常に表示されるとか、インターフェイスがいつ変更されるか分からないとか、利用規約の変更などによって不利益を被る場合があるとか、やっぱり自分の大事な資産であるコンテンツを他社に完全に預けてしまう事に対する不安が大きいですね。

落とし穴

自分の会社やブランド名を冠したブログを運営しているなら、僕ならそんなリスクは取りません。

無料ブログサービスにおけるデメリット

自分がインターネット上に書いた記事が自分の持ち物にならず、第三者に勝手に使われることは知ってて当然の話ですし、知らないのであれば無料ブログは使わない方が良いでしょう。

これはインターネット上の大きな落とし穴です。

インターネット上で無料のものというのは、こういう仕組みの上に成り立っているのでご注意ください。

無料ブログで投稿した記事が既に他社の持ち物になっている以上、IDを削除してブログを削除する以外には方法はありません。

何年も蓄積してきた記事資産であれば、削除には苦痛を伴うはずです。

それよりもをもっと前向きに考え、後から独自で取ったドメインの方へ記事をたくさん書いて行って、本家本元は無料ブログの方ではなく、独自で取ったドメインの方であるということをインターネット上でもアピールしていくしか方法はありません。下記も併せてお読みください。

無料ブログでも立派にホームページっぽく制作できたり、問題なく運営できたりするサービスが充実していて、一見、メリットばかりなような気がします。

しかし、無料のブログサービスは、やはりサービス提供側にメリットがある構図になっています。

制作・運営を開始する前に、無料ブログのメリット・デメリットを把握しておきましょう。

メリットは費用がかからないという点と簡単に始められるという2つに集約されます。

無料ブログサービスにおけるデメリットは下記になりますので、ご存じない方は企業ブログを開設する前にご一読ください。

サイトの所有権はあなたではありません

ドメインという言葉をご存知でしょうか?

ホームページの所有権があなたではないということを説明するために、ホームページのアドレスのことである「ドメイン」という言葉を使わせて下さい。

無料で提供されるブログを使う場合、ドメインというホームページの所有権を表すアドレスにおいて、他社のアドレスを使わせてもらうという事です。

例えば、アメーバブログとかライブドアブログなど、有名な無料ブログの運営会社があります。

無料ブログを書くことは、その会社のホームページアドレスに、あなたが文章を投稿し、その会社に記事を無料で納品していることとイコールです。

こう考れば、無料ブログの所有権が分かりやすいのではないでしょうか?

つまり、アメーバブログやライブドアブログといった会社に、あなたが時間を掛けて書いた記事を、無料で差し上げる形なのです。

何か損をした気分になりませんか?

事業用の本気のブログやホームページを無料ブログや無料サービスで運営するのは自分のコンテンツであると思っていても、実は他人のものという不都合が生じてしまうのです。

不都合な記事は削除されます

最初のパラグラフでサイトの所有権があなたのものではないということが分かりました。

そうすれば、もしあなたが無料ブログの運営会社に対して、その会社が不利になるような記事を納品すれば無料ブログ運営会社はどう思うでしょうか?

不利になるような記事であれば掲載したくないと思うのは当然です。

つまり、運営会社が不利になるような情報であれば削除される可能性があったり、そもそも記事が表示されないように細工されても何も文句は言えない状態になるということです。

実際にこういうことをしているのかどうかは裏を取った訳ではないので分かりませんが、逆にあなたが無料ブログの運営者側であればどう思いますか?

自分に不都合な内容であれば載せたくないと思うのが人間ではないでしょうか?

あくまでそういう可能性もあるということで書いておきます。

規約や操作方法が突然変わります

インターネットの世界の進化は早く、昨日まで普通に使っていたものが突然無くなったり、変更されたりすることも日常茶飯事です。

そのため、使い勝手が良いと思って使っていたブログ投稿画面なども、いつ何時大きな変更が行われるか分かりません。

ある意味これも、無料で使っている以上は受け入れなければならない宿命です。

無料ブログ運営会社も営利企業なので、収益の最大化を目的とするのは当たり前です。

自社の収益が最大化するような変更を行います。

つまり、無料で使わせてあげているあなたの使い勝手よりも収益化が最優先です。

Webでのタブーをご存知ですか?

昨今、FacebookやTwitterなど、無料で使えるサービスが隆盛であり、またブログも簡単に無料作成できるサービスも多くの会社から提供されています。

タダなので、あなたも自社ドメインサイトとは別に、もう一つのWebの宣伝媒体くらいの気持ちで、使い捨て用に使っているかもしれません。

特にインターネットからの集客を重視している会社などでは、このような無料で使える媒体をいくつも登録して、より幅広いユーザーや見込客にアクセスしようと考えることでしょう。

そこには大きな落とし穴があります。Webでやってはいけないタブーです。

タブーというのは、コンテンツの使い回しです。

登録した無料ブログなどの幾つものサイトにおいて、一つの記事をコピー・ペーストして投稿している会社も見受けられます。

そんなことをしている方がいれば、危険だよと教えてあげてください。

【第180回】重複コンテンツ問題 複数メディアに渡っての連携投稿はOKかNGか?WordPressとSNSに分けて解説「事業者向けWeb集客塾」 - YouTube

<今回の内容>例えば、WordPressの投稿を自動でGoogleマイビジネスにも投稿するプラグインが存在します。例えば、Twitterに投稿すれば自動的にFacebookにも投稿されるア…

現在のGoogle等の検索エンジンは、同じ文章がいくつもWeb上にあることを嫌います。

爆発的に増えたホームページやFacebookなどのソーシャルネットワーキングサイト上のコンテンツや、簡単にコピーペーストができるというWebのデジタルな特性のために、検索される情報がとんでもなく増え続けているのです。

Facebookに投稿したコンテンツと同じ内容のものをコピーして、自社ドメインのブログに投稿し、更にTwitterに投稿するとなると、同じ内容の記事がインターネット上に3つ生成されることになります。

こんな重複投稿がいくつもいくつも続くようでしたら、一番検索で出てきてほしい自らのドメインに投稿したコンテンツが、コピーした記事を掲載しているコピーサイトとして、検索結果で良い評価が得られない(つまり、キーワード検索で上位に来ないということ)可能性が高まります。

本当にGoogleはWeb上に同じ情報をいくつも投稿されることを嫌うのです。

Googleが嫌うということは、つまりWebでのタブーということなのです。

HPで新規集客したい方は無料ブログを選ばない

無料ブログはたくさんのデザインが用意されていて、ビジュアルで惹きつけられがちです。

ただし、デザインは結局はどれか一つだけに決めることになりますし、そもそもデフォルト状態のデザインからの変更というのはほとんどできません。

そのため多くの方が自由にホームページを変更したいと考える時に行き詰まるのです。

上記はデザイン上の制約ですが、僕が無料ブログを使わないもう一つの大きな理由はドメイン・サーバーの制約です。

ドメインの件はサイトの所有権のところ(一番最初)で書きましたが、サーバーも無料ブログ提供会社のものを使いますので、ホームページと同じアドレスのメールアドレスも作れませんし、サーバーに便利なプログラムをインストールするなど自由度の高い使い方をすることができません。

結局はデザインもドメイン・サーバーもですが、非常に狭い範囲で、かつ大きな制限を受けた中での利用になるのです。

事業用の新規集客のためのホームページは、WordPressで作りましょう。

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山口 敦
山口 敦
2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら

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