ウェブサイトを運営していると、サーバーやプログラムのアップデートを求められることがあります。
その中でも「PHPのバージョンアップ」は、WordPressサイトの安定性とセキュリティに大きく関わる重要な要素です。
今回は、PHP7.4.33からPHP8.3以上へのアップデートが必要な理由と、その影響について解説します。
1. PHPとは?
PHPは、ウェブサイトを動かすための「プログラミング言語」で、サーバー側でデータの処理を行います。
例えば、WordPressの企業サイト、ブログサイトやショッピングサイトで訪問者が商品を選んだり、記事を閲覧したりする際に、PHPが裏で情報を処理し、画面に表示する役割を担っています。
2. なぜPHPのバージョンアップが必要なのか?
PHPは世界中で使用されているプログラム言語で、定期的に新しいバージョンがリリースされます。
古いバージョンを使い続けると、次のようなリスクが生じます。
- セキュリティの脆弱性・・・古いバージョンはセキュリティのサポートが終了し、新たな脆弱性が発見された際に修正されない可能性があります。これは、ウェブサイトがハッキングなどの攻撃にさらされるリスクを高めます。
- パフォーマンスの低下・・・新しいバージョンでは速度や処理能力が向上しているため、アップデートしないとサイトの表示速度が遅くなることがあります。
- プラグインやテーマとの互換性問題・・・PHPのバージョンが古いままだと、最新のプラグインやテーマが正常に動作しない場合があります。
3. PHP7.4.33のサポート終了について
具体的には、PHP7.4.33のセキュリティサポートは2022年11月28日に終了しています。今から既に2年ほど前になります。
これは、PHP7.4.33を使い続けると、セキュリティアップデートが提供されず、サイトに対する攻撃のリスクが高まるということです。
PHP7.4.33のサポート終了により、今後も安心してウェブサイトを運営するためには、推奨バージョンであるPHP8.3以上にアップデートすることが必要です。
4. PHP8.3もしくはPHP8.4へのアップデートで必要な対応
PHP8.3にバージョンアップする際には、いくつかの作業が必要です。
- プラグインやテーマの互換性確認・・・現在使っているプラグインやテーマが、PHP8.3以上に対応しているかを確認します。対応していない場合は、互換性のあるものにアップデート、または代替のものに置き換える必要があります。
- サイトのバックアップ・・・アップデートに先立ち、必ずサイト全体のバックアップを取ります。万が一、アップデート後に不具合が発生した場合に備えます。
- 動作テスト・・・PHP8.3以上へのアップデート後、ウェブサイトのすべての機能が正常に動作しているか確認します。特にカスタム機能がある場合は、十分にテストすることが重要です。
5. アップデートしない場合のリスク
PHP7.4.33を使い続けると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- セキュリティリスク・・・サポート終了後は新しい脆弱性に対応する修正が提供されないため、サイトがハッキングされるリスクが増加します。
- 機能停止の可能性・・・今後、サーバー側が強制的にPHPのバージョンを上げる場合、互換性がなくなり、サイトが正しく動作しなくなることがあります。
最後に
PHPのバージョンアップは、セキュリティとパフォーマンスを向上させるために必要なステップです。
PHP7.4.33を使用しているウェブサイトは、できるだけ早くPHP8.3以上にアップデートすることをおすすめします。
アップデートには費用がかかる場合もありますが、将来的なリスクを避けるためには必要な投資です。
ご不明な点がありましたら、こちらからお問い合わせください。
投稿者プロフィール
- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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