事業用の会社サイトを運営していますと、何かのきっかけでリニューアルをしたいと思うことがあるかもしれません。
そんな時、どのような問題があればリニューアルした方が良いと言えるのかを重要度の高い順にまとめましたので、ぜひご参考になさってください。
1.セキュリティが脆弱なサイト
昨今、サイバーセキュリティ関連で情報漏洩がニュースで取り上げられることが多くなっています。
サイトリニューアルを考える時に、まず第一に検討が必要なのはセキュリティに脆弱なサイトのままになっていないかという点です。
特に10年以上にわたって運営しているサイトでは、バージョンアップされなくなった古いプログラムを利用してシステムを構築していたり、ログインフォームや管理画面への導線がハッキング対象にされやすい状態のまま放置されていたりします。
サイトの乗っ取りは最も警戒すべき事象であり、さらにお客様やユーザーの個人情報がサイト内もしくはサーバー内に蓄積されている場合、ハッキングによりユーザーのデータが漏洩する可能性も高まります。
部分的な補修や修正、データを抜き出してサーバー内から顧客情報などを削除するといった対応を早急にしなければいけませんが、これらは根本的な解決にはなりません。
この場合、その古いシステムを使わないようにするか、継続的に使う場合は新たな仕組みで再構築、つまりリニューアルする必要が出てくると考えられます。
最新のプログラムにアップデートしたりセキュリティ対策を施したりすることで安全性を高めることができますし、それを対外的に伝えることでユーザーの信頼も得ることができます。
2.最新のプログラムやソフトウェアに対応していないサイト
構築したシステムや作成したプログラムのPHPなどプログラムのバージョンが古く、最新のバージョンに対応できていない場合、最新バージョンに対応できるようにシステムやプログラムをアップデートする必要があります。
構築時点のシステム会社とすでに連絡が取れない場合や、システムを制作してから10年以上経過していて、システムのアップデートの方がコストがかかるといった場合は再構築、つまりリニューアルを検討する必要が出てきます。
WordPressをはじめとするCMSやPHPを稼働させているサイトなどで特にチェックが必要です。
最新のPHPバージョンやCMSの更新が行われていないこともセキュリティリスクに繋がります。
3.読み込みが遅いサイト
自社ホームページを見ていて各ページの読み込み速度が遅かったり、表示までの読み込みに時間がかかったりすることはありませんか?
例えば、大きな画像をそのままのサイズでたくさんウェブサイトに掲載している状態になっていたり、昔から使っているサーバーのスペックが古い状態のままで、新しいサーバーに移転させていないといった理由が考えられます。
サーバーも我々が普段使っているパソコンと同じなので、定期的に入れ替えが必要です。
弊社の場合ですと、3年〜4年程度で新しいサーバーに載せ替えています。
エックスサーバーですとこの載せ替えがボタン一つで契約の乗り換えなどがないため、非常に楽です。
エックスサーバーをお考えの方は、こちらのリンクからのお申し込みですと紹介割引がありますのでぜひご利用ください。
サイト自体がすぐに表示されるだけでユーザーの離脱率はグンと低くなります。
ページの読み込み速度を上げていくことはユーザーの利便性にももちろん影響しますし、SEOの観点からも上位表示されやすい方向に働くと言われています。
4.サーバーのレスポンス速度が遅いサイト
サーバーのレスポンスが遅いサイトも、先の問題と基本的には同じ内容です。
ウェブサイト自体に特に重い画像をたくさん載せているとか、動画を同じページにたくさん掲載しているなどではない場合、サーバーのスペックの問題が考えられます。
また、サーバーが頻繁にダウンするようなサーバー会社もサーバー移転を考える必要があります。
現在は、価格の割には高性能な機能を提供しているサーバー会社が多くあります。
弊社では18年以上にわたってエックスサーバーを利用しています。
共用サーバーも専用サーバーも利用していますが、ノンストレスです。
サーバーの管理画面の使いやすさやわかりやすさ、稼働率の高さや丁寧なサポートがあるかどうかも決め手となります。
特に現代はレスポンス、つまり表示速度や反応の早いサーバーを使うことは、ユーザビリティの観点やSEOの視点からも必須です。
サーバー選びは自社のホームページの土台をなす部分であり、選び方を間違えてしまうと大きな損失を被ってしまうと言っても過言ではありません。
5.スマホ対応ができていないサイト
スマートフォンでのホームページの表示が、パソコン画面と同じで、小さくそのまま表示されているようなサイトはスマホ対応がされていないWebサイトです。
スマホを中心としたモバイルからの閲覧数が、特にB2Cのサイトでは8割以上といったことも当たり前になっています。
そんな中、スマホの小さな画面にパソコン表示用のホームページが表示されれば、多くの方が見にくく使いづらいということで離脱に繋がってしまいます。
せっかくアクセスを獲得できたのに、そのまま画面が見にくいからという理由だけでユーザーを離脱させてしまうのは会社にとって大きな損失です。
そうならないためにも、基本的にはレスポンシブデザインにして、パソコンで見た時はパソコン画面の表示、スマホで見た時はスマホ画面に最適なサイズになった表示がされるようにWebサイトの作り替えが必要です。
この場合の作り替えは、パソコン用のホームページはそのままで、新たにスマートフォン用のホームページを作る形ではありません。
そもそもの枠組みを作り直す必要があります。
住宅で言いますと、例えば築50年の住宅では、どんなに補強や修理をしても、結局は部分最適にとどまり、全体を新築並みの住宅にするのはほぼ不可能であると思います。
ホームページもこれと同じで、スマホ対応できていないホームページは、最新の仕組みやフレームワークで1からスマホ対応のホームページに作り替える方がユーザーの利便性も高く、コストも抑えられることが多いのです。
一見、スマホサイトだけを追加で作る方が安く感じられますが、あくまで部分最適で、パソコンやスマホでの情報の統一性をとったり、デザインの一貫性を持たせたり、そういった微調整に余分な費用がかかることが多いです。
住宅と違って多額の費用がかかることはないので、ホームページの場合は築10年を過ぎれば新築のホームページにリニューアルさせて、ユーザーにとっても管理者側にとっても最適なホームページで運営することがおすすめです。
ちなみにWordPressのようなオープンソースで制作しておきますと、築10年であったとしても頻繁にシステムのアップデートがありますので、いつでも新築の状態でサイト運営ができます。
そのため、弊社では日本国内でも8割以上のブログサイトで利用されているWordPressで制作することを強くおすすめしています。
6.古いデザインのサイト
古いデザインのサイトは、見た目が時代遅れになっているため、ファーストビューでの印象もよくありませんし、何よりもユーザーの導線が最新のスマホやパソコンに対応できていないことが多いです。
要するに見た目の古臭さのみならず、利用する際のリンクの導線やページ移動した際に元のページへすぐに戻れなかったり、使い勝手が悪くなっているサイトも多いのです。
最新のトレンドやデザインを追い求める必要はありませんが、ビジュアル的にも操作的にもある程度の快適性がなければサイトに長い時間滞在してもらうことは難しくなります。
家電製品も10年くらいで買い替え時期を迎えますが、ホームページのデザインも10年くらい経てば大きくトレンドは変わりますので、ビジュアル面のリニューアルの変更なども検討する余地が出てくるはずです。
7.ナビゲーションが複雑なサイト
頻繁に更新をしていたサイトやトップページに情報をどんどん追加していたサイトによくありがちなのが、ナビゲーションが複雑になってしまっていることです。
ユーザーは同時に2つや3つのことはできないので、見せたい内容や伝えたいコンテンツの主題を1つに絞っておく必要があります。
あれもこれもと様々な情報を盛り込みすぎると、運営者側では色々見てくれるはずと思いきや、ユーザーはどこを見て良いのかわからないため、すぐに検索結果に戻ってホームページからは離脱されるという事態が発生します。
そうならないためにも、ホームページの情報は一貫性を持たせ、1ページにつき1テーマの原則をしっかりと守ってユーザーに分かりやすい情報提供に努めることが必要です。
シンプルでユーザーにストレスを与えることなく分かりやすい表現や動線で再構築する必要があります。
8.コンテンツが古いサイト
情報が更新されていないサイトもコンテンツをリニューアルをする必要があります。
一般的にホームページは、新規ユーザーがアクセスの大半を占めることがほとんどですが、10年以上前のコンテンツがそのまま掲載されていれば、やはり古臭さは否めません。
新しい情報がどんどん世の中に出回っているのに、自社ホームページの情報が古い情報のままで新しい情報に書き換えられていなかったら、会社の信頼性にも関わってきます。
サイト自体のリニューアルをしなくても新しいコンテンツに置き換えることが可能であればそれに越したことはありません。
しかし、もしそれが難しい場合は、サイト全体を作り変えて新しいコンテンツにやり替える必要があります。
9.ビジュアルコンテンツが不足しているサイト
現在のWeb上の情報は動画や音声や様々な画像などを表現する方法が多岐に渡ります。
そんな中、長文をひたすら強弱もなく読ませるようなサイトもありますが、そこは一工夫必要だと思われます。
コンテンツとして書いている内容の図解をしたり、具体的な作業方法は動画にて解説をしたり、別の作業を行いながら情報を入手したい場合に音声で提供したり、様々な方法が使えます。
ユーザーが最も入手しやすい方法を考えて提供しているコンテンツを考える必要があります。
テキストばかり並んでいるWebページでしたら、関係する画像や写真を間に差し込むだけでも読みやすくなります。
また、重要な箇所にアンダーラインを引いたりハイライトで目立つようにしたり、フォントサイズを大きくすることで要点が分かりやすくなります。
ユーザーが情報入手に対して高い関心を継続してもらえるような工夫がそれぞれのサイトで必要なのです。
10.ユーザーインターフェースが使いにくいサイト
ビジュアルデザインに凝ったサイトで、どこをクリックしてどのように使えば良いのかがわからないサイトがあります。
ほとんどのユーザーは情報を入手するためにホームページを訪問します。
例えばヘッダー部分にメニューがあり、その下にキャッチコピーや主題の部分が書かれてあり、そしてメインコンテンツへ続き、フッターやサイドバーで他ページへのリンクがあるような一般的な構成が、誰もが使いやすく分かりやすいホームページになります。
経験的かつ直感的に使えるようなサイト構成にしておくことで、ユーザーにストレスを与えず利用してもらうことができるようになります。
複雑な構造になっているサイトでは、ユーザーの利便性を損なうばかりか情報の広がりやアクセスにも影響を及ぼしますので、この場合もリニューアルの検討の余地があると考えています。
まとめ
今回の記事でご紹介したように、会社サイトのリニューアルが必要な理由は多岐にわたります。
記事の一通りのおさらいになりますが、セキュリティの脆弱性、最新のプログラムやソフトウェアへの非対応、サイトやサーバーの読み込み速度の遅さ、スマホ対応の欠如、古いデザイン、複雑なナビゲーション、古いコンテンツ、ビジュアルコンテンツの不足、ユーザーインターフェースの使いにくさなどがリニューアルを検討する理由として挙げられます。
これらの問題を解決することで、ユーザーの信頼を得て利便性も高められ、SEO効果も向上します。
リニューアルにより、最新のトレンドや技術やデザインを取り入れたサイト運営が可能となります。
弊社では小規模サイトのリニューアルの場合は下記サービスでのご提供が可能です。
記事と併せせまして、こちらの「スタートアッププラン」をサイトリニューアルのご検討サービスの一つとしてお考えいただけましたら幸いです。
投稿者プロフィール
- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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