今回は古いレンタルサーバーは危険か?という話をしたいと思います。
古いレンタルサーバーは危険なんですか?
実は危険なんですよ。ホームページを運営するときに多くの方がレンタルサーバーを借りてると思うんですね。
ただ、レンタルサーバーも実はご自身で使っているプライベートのパソコンとか会社のパソコンと同じでパソコンなんですね。
サーバーという名前はありますが、月日が経てば物理的に入れ替えする必要があるんですね。
入れ替えが必要なんですか?契約すればプラグインとかOSみたいに勝手にアップグレードしてくれて、ずっと同じものを使い続けることができるものだと思っていました。
そもそも入れ替えって何ですか?
そうですね、そういう風に思う方が多いと思うんですね。
レンタルサーバーを借りていてホームページを運営していたらサーバーを乗り換えないといけない、新しいものに変えないといけないっていうことは全く考えないですよね。
それはサーバー会社が勝手にやってくれるだろうという風に思われてる方多いと思います。
ただ、多くのレンタルサーバー会社で物理的にサーバーの入れ替えを管理画面から案内してる場合があります。
僕が使っているエックスサーバーも、新しいサーバーに乗り換え可能ですっていう案内が管理画面から出てきます。
しかし、ほとんどのレンタルサーバーを契約されている事業者様は、サーバー乗り換えの案内をスルーされてることが多いですね。
僕もよくお客様の管理画面に入らせていただくのですが、新サーバーに乗り換えてくださいってお知らせに出ていても、まずサーバーにログインされていません。
サーバーの乗り換えの案内を知らないっていうのもありますし、サーバーにログインされている方でも、そんな乗り換えとか新しい契約みたいなイメージを持っているからだと思うのですが、スルーしてる方が多いです。
待ってください!ドメインとごっちゃになりやすいんですけど、HPのアドレスって変わりますか?
それともアドレスは一緒で、新しいマンションに住み替えるみたいなそんな感じですか?
ホームページのアドレスは変わらないです。
ドメインはホームページの運営中はずっと同じものですが、サーバー自体はドメインが入ってる箱であり、機械が古くなったら新しくしないといけないのです。
当時は最新の機械(サーバー=パソコンのことですね)を使い続けても、機能が古くなって物理的にアップグレードできないとか、機械が古くなってきたんでパーツを交換しないといけないとか、メモリとか交換しないといけないか、ハードディスク交換しないといけないとか、時間経過とともにまあそういう状態になります。
そのため、新しい箱(サーバー)を用意して、ドメインを載せ替えて、新しいサーバーで運用した方がより高い機能を使えるそういう状態になるんですね。
乗り換えには結構面倒な話が絡むんですね、この後話していきますね。
今回は、そんな、古いサーバーをそのまま使い続けるとどういった危険要素があるか?っていうお話をしていきます。
乗り換えのタイミングってどうやってわかるんですか?動作が遅くなるとか、やっぱそういうことですか?
動作が遅くなるとかは、僕らみたいにレンタルサーバーを利用している側ではほぼ気づかないです。
サーバー会社が用意してくれたサーバーにホームページを移し替える作業はボタン1つでやってくれる会社もあれば、契約自体をやり変えてくれというような会社もあるんで、これはサーバー会社によって全く異なった対応になります。
突然金額が跳ね上がるとかそういうことはありますか?
それは契約者が許さんでしょ、なんでそんなに上がるんやっていう話になるんで。
基本的には性能の良いサーバーに乗り換えたとしても金額は変わらないっていうのが一般的ですね。
築40年のマンションから築2年ぐらいのマンションに移り変わるイメージで、築2年ぐらいのマンションの方が設備もいいし快適やし、色々な面でメリットがあると思うんです。
自分でやらなくて、金額も一緒で新しいスペックに変わるっていうんだったら、みんなやりたくなるんじゃないですか?
そうなんですよ、みんなやればいいんですけれども気づかないんですね。
サーバー会社が基本メールとか管理画面からしか連絡してくれないっていうのもあるんですけれども、それ以外に連絡する方法はないですよね。
わざわざ電話して乗り換えてくださいって言ったら、何の営業電話や?ってみんな困りますよね。
ですから、サーバーは入れ替えるものであるということをまずは知っておかないと、サーバーの乗り換えができないことも、今回お伝えしたい内容になります。
僕もエックスサーバーで契約してるんですけど、サーバー自体はだいたい4年ごとぐらいに新サーバーに乗り換えています。
短くないですか?
サーバーにしては短いですね。
エックスサーバーの場合、回し者でも何でもないんですけれども、割と短いスパンで新しいサーバーを準備してくれます。
どんどん機能がアップグレードしているので、「新しいサーバーの用意ができました、乗り換えられます」っていう案内が来たら、割とすぐに載せ替えるような感じで僕自身は使ってます。
これによって費用が上がったりすることもないですし、メモリが大きかったり容量が大きかったりスピードが早かったりセキュリティ面で新しい機能が加わったり、そういった最新のサーバーを使えるようになる、そういう状態になります。
日中、例えばショッピングサイトなどを運営していると、今やられると困りますよね。
基本的には新しいサーバーに古いサーバーの情報を全部コピーして、新サーバーで同じように動くかをテスト確認し、夜中とかに一気にポンって載せ替えて古いサーバーから新しいサーバーに切り替えます。
この切り替え作業はだいたい半日から1日ぐらいかかります。
ですからその間はサイトがちょっとうまく稼働しなかったり、ホームページのアドレスを叩いても古いサーバーの方に行ったり、新しいサーバーの方に行ったり、色々揺れてしまう期間はあるんですね。
このホームページのアドレスはどっちのサーバーに情報があるんだ?っていうのが移行期間で、半日とか1日ぐらいは迷うんですね。
これは、詳しくなるとちょっと専門用語が多い話になってくるので、1日ぐらい猶予を持たせて大丈夫な時間帯に実施することになりますが、これも一つ新サーバーに移転するときのちょっと心配な側面ではあります。
ホームページにはメンテナンス中とかってあるじゃないですか、あれってはサーバーの入れ替えとかそういうことですか?
システムをアップグレード、WordPressで言ったらプラグインの更新をしたりソフトのアップデート、ハードディスクとかの交換とかそういった機械のメンテナンス作業とか交換とかも含まれると思いますけれども、入れ替え中もホームページは使えるって思っといていいですね。
そうです、サーバーの入れ替え中は古いサーバーと新しいサーバーが両方あって、どちらも使える状態です。
同じサーバー会社を使っていて古いサーバーから新しいサーバに載せ替える状態なので、ダブルで料金が発生することもないですし、その代わり新しいサーバーに載せ替え切ったら古いサーバーはもう使えなくなります。
スムーズに新しいサーバーの方にホームページのデータも移行され、そのまま使えるようになります。
僕が見てきた範囲内では大手のサーバー会社の場合、一旦契約を終了して新たに契約をし直す形が多いように感じます。
特にレンタルサーバーを使っている会社さんで、社員数の多い会社さんの場合、サーバーの乗せ替えに伴って2つの大きな問題が発生するんですね。
ですからシステム部もサーバーの移転とかなってくると腰が重いっていうことはあるんですね。
その2つって何だっていうことなんですが、下記の2つになります。
1.ホームページやwebシステムの稼働チェックやテスト等が発生します。
2.メールもそのサーバーを使っている場合、全社員の送受信のメールサーバーが変わります。
メールが古いサーバーを経由して受信してたのが、今度新しいサーバーを経由して受信するっていう流れになるっていうことは、メールサーバーが変わるって事なんです。
メールアドレスは変わらないんですけれども、外からメールを受信したり外にメールを送ったりする時のメールのデータをストックさせておくメールサーバーがありますよね、ここからメールソフトなんかで呼びに行ってメールの受信を確認したりどこを経由して送信したりします。
そのサーバーが古いものから新しいものに変わるということは、メールを読みに行く先を変えないといけないということになります。
ホームページとWebシステムで使っているサーバーと、メールの送受信で使ってるサーバーは、会社規模が大きくなってくると分けて使う場合が多いのですが、その場合は今お話しした1.2.が同時に起こらず、移転した時にそれぞれが別に起こることになります。
大きい会社さんだったりしたら、全社員に周知してから行うことになるのでちょっと大事というか大変そうですね。
50人とかなってくると本当に一人一人システム部がやるのか、自分でやるのかっていうので大きな労力の違いにもなってきます。
例えば重要なメールとかのやり取りとかあると思うんですね。
メールが漏れると大変な事態になる可能性があるのもメールサーバーの移転の大変なところですね。
これは本当に前々から計画してやっていかないといけない内容なのです。
完全に漏れがないように古いサーバーから新しいサーバーに切り替えた時に、メールが古いサーバーの方に行くのか新しいサーバーの方に行くのか、どちらでも受けれるようにしとかないといけないですよね。
こうやって完全に漏れがない状態を確認した段階で移行させていくので、システム部とか担当の方は気を使うところでもあるんですね。
あとは一人ずつ設定をしていかないといけないのは、非常に労力がかかりますし、やっぱり時間もかかりますし苦手な方のサポートをどうするのかとか色々問題も発生するので、社内調整が大切になりますね。
そのまま使い続ければいいんじゃないかってんですけどやっぱダメなんですか?
そうですね、まあそういう気持ちもすごいよくわかるんですけれども、基本的には替えた方がいいですね。
会社で自分で使っているパソコンも壊れてしまう前に新しいパソコンに買い換えるじゃないですか。
壊れてしまったら今時はデータをクラウドに上げててパソコンが壊れてもまず大丈夫!っていう方も結構多いと思いますが、自分のパソコン内に重要な情報を入れていたら壊れる前にデータ移しておかないといけないですよね。
新しいパソコンと一緒なんですよね。
予期しない状態になって、全くうんともすんとも言わなくなってデータ取り出せていないってことになると、新しいパソコンに載せ替えようと思っても結構大変ですよね。
専門業者の人を呼んで、中のデータ取ってとか、大変なことが想像できますよね。
それと一緒で古くなったサーバーは、24時間フル稼働なので、アクセスもバンバン来るし、普通の個人で使ってるパソコンより圧倒的に負担が大きいのです。
その代わりシステム的には強いんですけれども、機械的には耐用年数もあるし、古くなってきて、稼働時間が長くなってくれば老朽化し、いつ突然壊れてしまうか分からない状態になります。
この状態で使い続けるよりも、ある程度の期間で築40年の家から築2年の家に引っ越しして荷物を移して、再スタートを切ることが良いのです。
修理箇所を直していくよりも新しいところに引っ越すと。引越時は大変ですが、最新状態になってしまえばしばらく安泰です。
いずれやらないといけない作業でもあるので、いずれやるという認識は持ってもらえると良いと思います。
確かに新しい家に住む方が古い家よりも家の中の設備が充実しているし配信強度も強かったりしますよね。
大手のサーバーだったら大丈夫とかちっちゃいサーバー会社はちょっと危ないとか、そういうのはあるんですか?
とにかく大手だから大丈夫っていうのはさっきも書きましたがそれは無いですね。
大手のサーバーでも小さいサーバー会社でも、基本的にはそんなに変わらないとお考えください。
サービス的にはむしろレンタルサーバー専門業者の方がサービスが手厚い場合が多いっていうのは僕の経験上言えることでもありますので、そこを知っておいてもらうと良いと思います。
今回、古いレンタルサーバーは危険か?というお話をしてきたのですが、Wordpressに関して古いサーバーは危険なのか?という話は次回行います。
投稿者プロフィール
- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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