ビジネスのデジタル化が進む中で、企業のホームページは営業でも集客でも販売でも、各方面で重要な役割を果たしています。
しかし、高額な費用を投じたにもかかわらず、思うような成果が出ないと嘆いている経営者の方は結構いらっしゃいます。
ホームページの目的やターゲットユーザーの設定、どのようなコンテンツを投入するか、デザインをどうするか、など制作前に行うべきことはたくさんあります。
この記事では、自社で企画を行った後、外注でホームページを制作した事業者様が、なぜホームページの外注に失敗したのか、私の経験から事前に気をつけておいてほしいことと一緒に典型的な事例をご紹介いたします。
事例1 コミュニケーション不足
外注でホームページを制作する際、クライアントと制作会社の間のコミュニケーション不足が最初にあげられます。
お互いにイメージしているデザインや、集客やコンテンツの認識が食い違っていることから起こる不信感もあげられます。
この場合、クライアントの要望や目的が制作会社に正確に伝わらず、最終的に引き渡しを受けたホームページが期待通りでない状況が生じてしまいます。
例えば、デザインの方向性、機能の要件、コンテンツの展開など、SEOの集客にとってもかなり重要な内容でも、双方の誤解のまま進んでいく可能性があります。
具体的な問題点
- クライアントからの要望が大雑把だったり明確でない場合、制作会社側は最大公約数的な作り方を取らざるを得ない場合があります。
- 仕様書がない、または不完全な場合、制作プロセスが不透明になり、期待と異なる結果につながります。
- プロジェクトの進捗状況がリアルタイムで共有されないと、誤解が生じやすく、後からの修正が困難になります。
対処方法
- プロジェクト開始前にミーティングの場を設け、クライアントの要望をしっかりと理解します。
- 具体的な機能、デザイン、コンテンツの方向性を文書化し、両者の合意のもとに進めます。
- プロジェクトの進捗状況を定期的にクライアントに報告し、フィードバックを受け、適時修正を行います。
解決策
プロジェクトの成功のためには相互理解と透明化が必要です。
オンラインやメールのやり取り等、定期的なコミュニケーションを通じての情報共有で、期待するホームページのクオリティに近づくことができます。
事例2 更新の難しさ
ホームページの更新の難しさは、特に外注で制作した際に表れる問題です。自社内で制作する場合は作る過程で更新も自らの手で行えるのですが、外注の場合はそうはいきません。
多くの場合、制作会社は自分たちが使い慣れたプログラムコードを使って制作を進めますが、時にはそれを更新の際に書き換えなければならないという事態に直面します。
その場合は納品を受けたクライアント自身がコンテンツの更新や管理を行うことが難しくなります。
更新ができなければWebサイトの情報が古いままになってしまい、また更新に多額の費用が発生するとなると更新を躊躇する事態が発生したりします。
そのため再度リニューアルをする必要に迫られたり、都度外注コストをかけてページ更新を行わなければならないと言ったクライアント側の不利益につながります。
具体的な問題点
- 管理画面からの操作で更新できない場合、ソースコードを触る必要が出て、技術的な知識のないクライアントが自力でコンテンツを更新するのが難しい。
- カスタムされたデザインに制約(1つの修正に複数の変更が必要になるなど)がたくさんあり、簡単にコンテンツやデザインの更新や変更ができない。
対処方法
- 更新が容易な、直感的な管理インターフェースを備えたCMS(例えばWordPress)を使用する。
- クライアントに対して、サイトの更新や管理方法についての情報やレクチャーを提供する。
- クライアント自身でも容易に変更や更新ができるように、オープンソースのデザインを採用する。
解決策
ウェブサイトの更新の難易度を下げるためには、企画段階で初心者にも分かりやすい管理システムを選択しておくことが必要です。
また、クライアント自身がサイトを簡単に更新できるように、納品後も簡易レクチャーやサポートを提供する必要があります。
事例3 目的とのミスマッチ
制作会社とクライアント間で、サイト運営の目的が明確に合致共有されていない場合、当初想定しているはずだった目的が達成できない可能性が出てきます。
「目的とのミスマッチ」という失敗事例になってしまいます。
目的とのミスマッチがあってもウェブサイトは何事もないかのように存在し、運営することはできます。
しかし、例えば本来目的にしていた企業のブランディングや、集客戦略、顧客のニーズとの不整合が起こり得るため、期待された成果に及ばない結果になる場合が出てきます。
具体的な問題点
- 制作会社がクライアントのターゲット市場についての理解不足の場合、本来いるはずであった最適なユーザーを取りこぼしている可能性があります。
- ウェブサイトが具体的な目的(情報提供、リスト集め、商品販売等)に合致していない場合、効果的なマーケティングツールとしてうまく稼働しないかもしれません。
対処方法
- ターゲット市場と顧客のニーズをできるだけ把握し、それに基づいて企画段階でサイトを設計します。
- クライアントのブランドイメージをを明確に理解し、それに準拠したサイトのデザインを行い、両者で共有します。
解決策
ウェブサイトが目的の成果を果たすためには、サイト機能の技術面の実装だけでなく、クライアントのサイト制作の目的、ブランディング、ターゲット層に対する共通の理解が必要になります。
事前に調査し計画を立てて、ウェブサイトがクライアントのビジネス戦略と完全に連携しているかを確認します。
投稿者プロフィール
- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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