こんにちは、ウェブロードの山口です。
今回は「Windows10や11のパソコンを使っている人はもう有料のセキュリティソフトを使う必要が無くなった?」というお話です。
2020年以前からパソコンを使って仕事をしている方は、購入したパソコンに有料のウイルスソフトを入れるのは当たり前というご認識を持っておられると思います。
僕も最近までクラウド版のマカフィーという有料のセキュリティソフトを入れていました。
Windowsのパソコンに限って言えば、それはもはや常識ではありませんよということです。

では何のウイルスソフトを入れるかということですが、それは、Windowsに無料で付いている
「Windows Defender」(Windowsセキュリティ)
というソフトです。
追記
こちらのマイクロソフトのサポートページを要約しますと(こちらはWindows10およびWindows11のWindowsセキュリティについて説明されています)、Windowsセキュリティはデバイスをリアルタイムで保護し、マルウェアやウイルスのスキャン、ファイアウォールの設定、ネットワーク保護、アプリとブラウザーの制御などの機能を提供しています、ということで、通常利用の場合、他の有料ソフトと同等以上のセキュリティが保たれると考えています。
また、上記マイクロソフトのサポートページには、「Microsoft 365のサブスクリプションがある場合、さらに高度なセキュリティ機能が利用できます。」とあり、Microsoft365はWindowsセキュリティよりも上位概念であるという理解で大丈夫だと理解しています。
つまり、通常利用の範囲内では他の有償のセキュリティソフトの代替となるという判断をしています。
一般的に知られている有料セキュリティソフトと、遜色ないほどセキュリティ機能は高く有能です。
しかし、パソコンに他のセキュリティソフトを導入するとほとんどの機能が自動的にストップするソフトなのです。
つまり、わざわざ有料のセキュリティソフトを買わなくても、「Windows Defender」をオンにすればOKです。
Windowsのパソコンに限って言えば、オンにすれば、一般的な有料ソフトと同じかそれ以上のセキュリティ対策が出来ることになります。
元々「Windows Defender」は一定のセキュリティレベルがあったのですが、マイクロソフトがセキュリティ会社の買収を行い、さらに強固なソフトになりました。
ただし、2つ注意点があります。
1つは、有料のセキュリティソフトから「Windows Defender」に切り替える際、「OFF」になっている機能を必ず手動で「ON」に変更しなければならないということです。
自動的にオンになってくれませんので、ここは注意が必要です。
基本的には「Windows Defender」の設定画面を開いて、全てオンにすれば事足ります。
もう1つは、インターネットで使うブラウザによって設定が変わるという注意点があります。
Microsoftが提供しているWebブラウザであるEdgeを使う場合は初期設定の段階でセキュリティが「ON」になっています。
しかし、Microsoft社以外のブラウザを使っている場合、例えばGoogle Chromeを使っている場合は、
Google Chromeのブラウザの拡張機能で、「Microsoft Defender Browser Protection」を追加することが必要です。
ウイルスバスターやマカフィーを使っている方は多いと思いますが、月額440円程度の支払いになっているはずです。
この費用のコストダウンが図れます。
機能全体を見比べたところ、有名・有料セキュリティソフトと比べても、Windows Defenderは遜色ないほど優秀でした。
av-comparatives.org/tests/malware-protection-test-march-2023/
そのため、現在の私のパソコンのセキュリティソフトは「Windows Defender」1本のみです。
Windowsのパソコンとそもそも相性が良いため、パソコンそのものが、起動も含めて軽快になった印象があります。
ただし、社内で自前のサーバーでシステムを組んでいたりする場合は、Microsoft Defender以外の専門のセキュリティソフトを検討する余地もあると考えています。
Microsoft Defenderだけでは機能不足の場合も考えられるということです。
そこは情報収集が必要なところです。
まぁ、それは他の有償ソフトを使っていても一緒かなとは思います。
ちなみに、ウイルスソフトというのは、開発費の回収後は売上のほぼ全てが利益となりますので、高額な販売代行の手数料も支払えるのですね。
そのためインターネット上の情報では、Windows Defenderの能力を認めつつ、有料セキュリティソフトも入れるべきであるという論調を目にすることが多くなっています。
有料ソフトの手数料収入目的のために自分のサイトのリンクをクリックしてもらい、そこから有償セキュリティソフトの購入につなげたいのです。
このようなアフィリエイトサイト運営者の手数料目的の情報に惑わされず、ネット上の情報を正しく情報を判断する能力がますます問われています。
これはセキュリティに限らず、どのような情報でも利用者側が意識しておくべき内容だと考えています。
<編集後記>
弊社ではお問い合わせやご質問内容で、セキュリティ関連の占める比率が上がっています。
特に日本では、問題が起こってから事後対応することが多く、事前の予防意識が全体的に薄いのかもしれません。
何かあってからの対応で問題無いものと、何かあってからの対応では遅いものとをしっかりと区別し、Webサイトは後者に当たるという認識を広めていく必要があるとも感じます。
・IDを少し複雑なものにしてみる
・パスワードを少し長くしてみる
・パスワードの使い回しをやめる
これだけでもサイトのセキュリティ強度はアップします。
お心当たりのある方は、今日からでもすぐにお試しくださいね。
投稿者プロフィール

- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界18年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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