ホームページ制作を仕事にしたい方へ
ここではホームページ制作を仕事にしたい方に向けて書いていきます。
想定しているのは会社員で働きながら独立起業を考えている方、もしくは現在学生でホームページ制作を仕事にしていきたいと考えている方になります。
まずはホームページ制作業として起業して13年以上制作会社を運営している私が、Web制作会社で起業する方法と、その会社経営の方法、また今後Web制作という仕事はどうなっていくのかということについて考えていきます。
私の経歴を少し話ししておきますと、大学卒業後会社員として8年間経理畑を歩んできました。
その後退職してからホームページ制作の勉強を始め、個人でサイト制作を行い、アフィリエイトで収入を確保しながら、約1年半後にホームページ制作会社を立ち上げて、現在第11期目を迎えています。
家族を養いながら、全く畑違いの会社を2008年に設立し、当初どのようにして仕事をしていたのか、会社を継続させるためには何が必要なのかといったことを、これから独立起業してホームページ制作行を行うことを考えている方向けにお伝えしてまいります。
Web制作業の現状
いわゆるホームページ制作は、2019年の現在に至っては、自動化され無料でできるツールがオープンになってきています。
そのため、これから先はWeb制作を仕事にすることはできないんじゃないか?そういうことを考える方も多いかと思います。
もちろん、Web制作業を仕事としてこれから働いていくためには、ホームページを作れるというだけでは明らかに仕事は無くなっていきます。
とはいうものの、ホームページを作成できるスキルというのは一般の人から見ればハードルの高いことなので、お願いしたいという方は一定数いるのも事実です。
インターネットは当面廃ることはありませんし、今後も活発に新規ホームページ制作をし集客をしていきたい事業主が増えていくでしょう。
便利なツールがたくさん出てきていますので、ホームページを自分で作る人がますます多くなってきます。
しかし、自分で作る人が多くなってくればくるほど、それぞれの方にとって集客が困難になってきます。
Web上のホームページ数が増え、それに比例して自分のホームページに集客することが難しくなるのは目に見えています。
業界的に考えると、Web制作のマーケット自体が大きくなるということなので、ホームページ制作の仕事もそれに比例して増えていくと予想しています。
プラスアルファの技術やノウハウ・知識は必要ですが、様々な業種の人達と組むこともでき、活用の幅も非常に広いホームページ制作の仕事は、起業して本業にするには今からでも十分将来有望な業界であると言うことができます。
HTMLとCSSをまずは勉強する
ホームページ制作上においてまず必要な学習はHTMLとCSSです。名前は聞いたことがあると思います。
ブラウザでWebサイトを見るときに、主にこの2つの言語でホームページは記述されています。
最低限この2つの言語を使いこなせるようになれば、ホームページ制作業としては「十分仕事ができる」という状態に持ってくることができます。
ただし、このHTMLとCSSは、学習範囲がプログラミングほど広くはなく、集中して学習すれば3か月もあれば十分ビジネスとしてやっていけるレベルの内容がマスターできますので、できる人も多いという状況です。
できる人が多いということは仕事の単価が安くなりますし、自分で何とかしようと思えば出来るような内容ということなので、その中から選んでもらえる人材になるためには、さらに追加でPHPをマスターすることがお勧めです。
今はインターネットでもHTMLやCSSの情報を検索すればいくらでも体系だった知識を提供してくれるWebサイトが存在しています。
ちなみに私の場合は、起業した際に徒歩1分の場所に図書館がありましたので、そこで頻繁にHTMLやCSSの本を借りて、次に予約の方がいなければ同じ本を何回も何回も借りて(同じ本を一年以上連続して借り続けたこともありました)、Windowsのメモ帳を開いてHTMLやCSSを記述しては当時のインターネットエクスプローラー6でWebの表示を確認するといったことを繰り返していました。
ちなみに図書館は新刊の購入依頼を出せば、内部審査はありますが、大抵の場合、必要と思われる書籍については予算内で購入してくれます。
僕もこの手を使い、購入希望のWeb系の本を依頼しては買ってもらい、一番目に借りるということを繰り返しました。
起業してすぐの頃は出費をできるだけ抑える必要があるので、書籍も全て図書館で賄うという徹底ぶりでした。
今となっては懐かしい思い出です。
次にPHPを学ぶかということについて書いていきます。
WordPressを使うためにPHPを勉強する
WordPressは、ブログやホームページを作成できるソフトで、世界中のサイトの約3分の1がこのソフトで作られていると言われています。
そんな多くのWebサイトで使われているWordPressですが、HTMLとCSS以外には、PHPというプログラミング言語で構成されています。
プログラミング言語は検索するとわかるのですが、非常にたくさんの種類があり、最近ではAIも作れるPython(パイソン)というプログラミングの人気が高まっています。
プログラミングを本格的に勉強していきたい方は、独学よりも会社に入って1年なら1年間でしっかりと技術をマスターした方が良いかと思いますので、あなたにふさわしい会社を見つけて、まずは一定期間頑張ってみることをお勧めします。
PHPは比較的古くからある言語で、使える人が多いということと、Web上にPHPのソースが、検索すればいくらでも出てくるということで、HTMLとCSSと同様に非常に使いやすく勉強しやすい言語ではあります。
ただしPHPを使えなくてもHTMLとCSSだけマスターしていれば、ある程度WordPressはカスタマイズ可能ですので、PHPの学習自体はWordPressを使いこなしていく過程で少しずつドットインストールのようなサイトを活用しながら理解を進めていけば良いです。
ホームページ制作業にWordPressは外せない
ホームページ制作を仕事として行なっていくためには、もはやWordPressは外せない選択肢という話はしました。
WordPressはWeb系のシステムを構築していくベースとしても、十分に使えるシステムになっていますので、ホームページとして使う以外にも、WordPressをベースにして見積もり請求のシステムや在庫管理システム等、様々なカスタマイズによって制作することが可能になります。
つまり、ホームページ制作業としてのWordPressを使い込んでいけばいくほど、WordPressを業務用のシステムとしても作り込んで行けるようになって行きます。
また前述したとおり、WordPressはすでに世界中で一番使われているブログシステムになりますので、日本語でも非常に情報量が多いですし、困ったときはすぐに検索して調べれば解決できるという特徴も大きなメリットの一つです。(下記データ参照)引用元:https://w3techs.com/technologies/history_overview/content_management/all/y
WordPressに取り付けるシステムも、プラグインといった簡易プログラムが取り付けパーツとして無料でオープンに提供されています。
そのため、例えばホームページの機能を拡張するためにバックアップのプラグインを取り付けたり、SNSと連動させるプラグインを取り付けたりといったカスタマイズが、ボタンひとつでできます。
これは、WordPressをホームページ制作の核として使っていくと、制作側は開発側だけの便利さのみならず、ホームページを制作した後、お引き渡ししたお客様が活用する際にも簡単・便利に使えるということを意味しているのです。
今後10年ぐらいはまだまだWordPressがWebサイト制作ツールとしては優位を築いていくかと考えていますので、まずはWordPressの理解に努めることがこの業界で早く仕事をしていくためには必要なことになります。
弊社もWordPress指定で制作を依頼されることがここ5年で増えましたので、ホームページ上でもWordPress専門のホームページ制作会社ということを謳っております。
おすすめの勉強方法
これからホームページ制作で生計を立てていくことを目指す方へのおすすめの勉強方法は、WordPressで制作し、カスタマイズできることを目的にするということです。
弊社もこれでホームページ制作業として長年生計を立てております。
具体的な勉強方法は、実際にあなたご自身でドメインを取得し、サーバーを契約し、WordPressを導入設置し、そのWordPressをカスタマイズし、アフィリエイトサービスプロバイダーに登録してアフィリエイトを行って行けば良いです。
なぜアフィリエイトを勧めるのでしょうか。
それはホームページ制作業として生計を立てるに場合、自ら集客し、成果を出せなければお客様に選んでもらえない時代になっているからです。
自分で制作したホームページで集客方法を試行錯誤して、学んでいく格好の教材がアフィリエイトというわけです。
作っても成果が出ない格安制作サービスは、この記事を読んでくださっているあなたには手を出さない方が賢明だとお伝えしておきます。
存在するだけで良いホームページを作るのであれば、無料のツールや格安の会社がいくらでもあるため、作るだけのお客様は、そういった格安ツールや制作会社に任せてしまうことで事業ドメインを切り分けてしまいましょう。
なぜホームページを作るのかということを考えてみても、多くの方は作ったホームページに集客し、売上げを上げていきたいからなのです。
デザインを勉強したからとか、HTMLとCSSとPHPをマスターしてWordPressが作れるようになったからとかで制作会社を始めても、それだけではお客様に何の利益ももたらすことができないのです。
つまり、あなた自身がアフィリエイトを介して集客し、売上げを上げていくホームページを作るそのノウハウが、お客様に提供する集客できるホームページを制作する第一歩になるのです。
お客様がホームページを作る目的は集客・販売です。
まずは金額が小さくても良いので、あなたがそれが達成できるようなスキルを身に付けるため、実践的なアフィリエイトサイト制作による集客・販売をWordPressサイト制作を通じて行なっていくということが一番実践的で最短距離です。
独身時代と結婚後、子供がいる時との違い
Web制作を仕事にし、独立しても、独身時代であれば20万円を毎月稼げれば十分生活を維持することは可能です。
しかし結婚して小さい子供がいれば月20万円ではやっていけません。
そのため、あなたが今どのステージにいるかどうかは、独立に大きな影響を与えることになります。
私の場合は、独立した時期は結婚してまだ子供のいない時だったので、独立後は妻に生計を委ね、私自身はWebやアフィリエイトの勉強を継続して実践的に行っていきました。
もちろん会社員時代に積み立てていた貯金を取り崩しながら生活を行っていました。
独立して2年後、およそ500万円を超える程度のアフィリエイト売上収入になってきた頃に、家計も十分余裕がある状態になってきました。
この2年間が異常に長かった記憶があります。
この例からもわかりますように、理解ある奥さんがいらっしゃる方は、夫婦2人の時が一番独立しやすい時ではないかと考えています。
収入がない時代に色々励ましてくれる奥さんが近くにいれば、早く楽にさせてあげるために頑張ろうという気にもなりますし、自分がやらなければならないという気持ちも高まります。
独身時代に独立し、ある程度の収入が確保できるようになれば十分結婚も考えられます。
ただし奥さんの両親が、世代的にも夫となる人がフリーランスで収入を確保しているという状況を聞いたら、結婚に反対するということも考えられますので、人間的な部分や人柄の部分でまた社会状況などを踏まえた上でしっかりと双方で話し合いをするということも必要になってくるかと思います。
20代から30代の若い世代の方々にとっては、フリーランスで働くことも当たり前の時代になってきているかもしれませんが、40代半ばの我々の世代以上の人間にとっては、大企業に勤めること、もしくは公務員になることが、一番子供にとって幸せであるといった価値観が、まだまだ多くを占めている感じがします。
最後に結婚して子供生まれてから独立をする場合ですが、これは非常にリスクが高いと考えています。
ただ現在ではニュースでも話題になっていたように、トヨタの社長が終身雇用制度はもはや維持できないという話であったり、大企業が45歳でリストラを敢行したいという状態になっているため、大企業に勤めることがもはや安定ではなくなっています。
家のローンもあり子供もまだまだ幼稚園や小学生だという世代の方々が、再就職先が決まるまでの間フリーランスや副業的にホームページ制作の仕事で食いつなぐという状況もあるかもしれません。
私もこのWeb制作の仕事を始めたきっかけは無料ブログのデザイン修正が面白かった、無料ブログでのコメントのやり取りが楽しかったという、会社員時代の体験でした。
時代の流れを見てもすでに個人で勝負していかなければならない時代だと感じますし、寄らば大樹で企業にしがみつくことを考えていても結局振り落とされるのは目に見えています。
そういった状況も、Web制作で仕事をしたいと考える方には追い風になっています。
ご自身の家庭や家族状況がどのような状態であれ、個人として独立して仕事をしていくスキルや気持ちを持っておかなければ今後ますます太刀打ちできない時代になって来ます。
子供が小さい時は特に、子育てに手も掛かり、時間も体力も取られ、フリーランスで始めたWeb制作の仕事を奥さんが全く手伝いができない状況になることは目に見えています。
独立起業したあなたでさえ、仕事の立ち上げ時の忙しい状況においても子育てにかなりの時間を割かなければならない状況になります。
ただそれでも良いことはあります。
Web制作業は基本的には自宅でできるので、通勤時間がありません。
そのため夫婦2人でつきっきりで育児をできるというメリットがあります。
これは子供にとっても非常に良い環境だと思います。
育児は奥さん1人では絶対にできません。
近くに頼れる両親がいるか、もし遠方にしかいないようでしたら、あなたが奥さんの代わりに育児を手伝う時間を増やしていかなければ奥さんは倒れてしまいます。
自宅でビジネスを開始できる業態としても、ホームページ制作業は奥さんにとっては非常に助かる業種でもあります。
ただし先ほども書きましたけれども、どんな仕事もそうですが、夫婦仲を良い状態に保ち続ける努力はお互いに必要になります。
Web業界の将来性は?
何十年もの先の未来を予測することは困難ですが、この先10年位のWeb業界を考えますと、検索エンジンやSNSがまだまだ十分に活用されていると思われます。
また、これからは定年後も長い時間があります。
様々な世代が個人で稼ぐ時代になるとされる現在、小さく始められるwebはまだ業界としても大丈夫と言えそうです。
売上請求関係の事務処理も必要
どんな仕事も一人で始める場合は、請求書や領収書の発行や売上入金管理、仕入買掛金管理、税務会計対応などやらなければならない事務処理がてんこ盛りです。
いきなり顧問の税理士の先生を雇うのは難しいので、自分で調べて行っていくことになります。
確定申告時期などでは税理士の先生の無料相談や納税相談などを開催されることが多いので、そういう場でまとめて質問をして教えてもらうという形になるかと思います。
また、2023年からは、インボイス制度が導入されます。
この制度が実質的には事業者全員に消費税の課税義務を課す制度になっているようです。
今までは年間売上高1千万円以下の消費税の免税事業者は、消費税に関しては益税となっていたのですが、インボイス制度の導入とともに取引先が売上1千万円以上の消費税の課税事業者であった場合、自らも課税事業者でなければ取引先が消費税の税額控除を受けられないという状況になります。
そのため、たとえ売上高が年額で300万円や500万円のフリーランスとして仕事を行っていたとしても、消費税の課税事業者としての選択をして、売上額に対しての消費税額を支払っていく必要が生じます。
インボイス制度の詳しい内容は税理士の先生のサイトなどに委ねますが、フリーランスで免税事業者として活動しようと考えておられる方は、この辺りの注意が必要になります。
消費税は納税額が大きいのですが、課税事業者としての選択届出をしておかなければ、取引先は免税事業者に限られてしまうため、選択肢としては課税事業者を選ぶ以外にはなくなってしまうと予想されています。
Web制作はフリーランスか法人か?
2006年4月からWebで個人事業主として活動を始め、2008年の10月に株式会社ウェブロードと法人化しました。
ネットで検索してみると個人事業主から法人に変えるタイミングとしては、所得が500万円とか売上が1千万円とか様々な情報があります。
個人的には税金が一番少なくなるタイミングで法人化をするのではなく、今後個人としてやっていくのか、それとも法人化して信用をつけた上で会社として仕事をやって行くのか、あなたが仕事を今後行っていく上での覚悟のようなものだと考えています。
僕が法人化した一番のきっかけは、屋号を使って個人で仕事をしている時に、やはり屋号だと相手が法人との取引になると、相手に不安に思われたり、長い取引を心配されたりと、そういったデメリットが出て来たからです。
やはり、対等な立場で対等なお付き合いをしたいという思いがあり、税金の面から考えると、正直なところ法人化をしてメリットが出せるだけの売上高には足りていなかったのですが、法人化に踏み切った経緯があります。
実際のところ法人化したのは独立して3年目の頃でしたので、売上ベースで500万円を超えた頃だったと思います。
法人にするには税負担の方がやや重いくらいの状況でしたが、この事業で会社としてやっていくという強い決意を持っていましたので、結果的にはそれが自分自身、後には引けないという覚悟を決めることにつながったと考えています。
僕は2006年に経理畑という全くの異業種から未知の世界にあるWeb業界に飛び込みました。
当時は僕もまだ31歳という若さもあったのですが、この記事を読んでくださった20代のあなたには、間違いなく広いフィールドが広がっています。
世間の暗い話題に負けず、Webでやっていくと決めた方には、僕も同業者として負けずに頑張っていきたいと思います。
Web制作が好きだなと思えるあなたは、ぜひこの業界に飛び込んできてくださいね。一緒に頑張りましょう。
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WordPressサイトのバックアップはワンクリックでOK!これ一択
ChatGPTでのコンテンツ制作は危険
初めて発行したプレスリリースの結果と感想
会社サイトのリニューアルが必要な10の理由とその重要性
制作費10万円+月額4,500円でのウェブサイト制作・保守サービス
投稿者プロフィール
- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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