人材採用(求人)ページを作っていますか?
HPを持っている会社が意外とやっていないことが、人材採用(求人)のページを作っておく事です。
テレビCMで流れているような大手の求人広告サイトに出稿しなければならないと思い込んでいませんか?
中小企業・小規模事業者の場合は全く不要です。
弊社のような数名程度の規模の会社でも、自社HPにどのような求人を募集しているかを、お手紙として文章を記しておけば、2か月で10名程度の応募がありました。
まずは弊社の求人募集ページの例をご覧いただけますでしょうか。
このように、求職者に向けて、自社のHPの求人情報ページで、望んでいることやお仕事の内容を詳しく伝え、掲載しておくだけで、広告費を全く掛けずに応募が来ます。
常時1名程度の社員を経常的に募集しているような小規模事業者様であれば、会社のHPに1ページ、採用のページを作って掲載しておけばOKです。
自社サイトでどのような方を求めているのかをはっきりと記載していたお陰で、弊社のことを事前によく理解してくださっている方に入社していただくことになりました。
新規サイトを作るのかページ追加で行くのか
ここからは人材採用募集用のHPの作り方です。
作り方は2種類あります。
1つはドメインやサーバーから準備して全く新しい新サイトを立ち上げる場合です。
2つ目は既存の企業サイトに追加ページを作り、そのページを人材募集用のランディングページにする場合です。
このページではそれぞれの場合について細かく説明していきます。
1.新規サイトで作る場合
現在運営している企業サイトとは別に新規サイトとして人材採用募集用のサイトを制作する場合はまずはドメインの取得が必要になります。
サーバーは現在お使いの企業サイトのものを使うことで問題ありません。
(1)ドメインとサーバーの契約とワードプレスの設置
ドメインは会社名+「saiyo」など、会社と紐付きになる文字列で作ればわかりやすいです。
自動インストール機能があるサーバーがほとんどですので、WordPressをインストールします。
(2)WordPressテーマの設定
WordPressのテーマの選定ですが、採用に特化したものが多く出回っております。
ネット上でもたくさんのWordPressテーマがあるのですが、事業者様がご自身で運営していくことを第一に考えるならば、Lightningで作っておけば間違いありません。管理画面で出来ることが多く、専門事業者に頼らなくても自社管理しやすいテーマです。
(3)求人サイトに絶対必要な項目
採用専門のサイトで必ず必要になってくる項目がありますのでそれを順を追って説明していきます。
応募フォーム
応募フォームはWordPressであれば「ContactForm7」のプラグインで簡単に作成できます。
応募フォームの項目は会社によって異なりますので、できれば必要最小限に絞って、入力が簡単に完了できるようなものにしておいた方がお申し込みの敷居が下がりますのでお勧めです。
最初に多くの情報を取り過ぎようとしないことです。
応募者側からするとWebサイトからのお申し込みフォームはすべての情報が文字情報として記録されますのでできれば必要最小限でコンタクトを企業側と取りたい、そのように考えるのが普通です。
福利厚生情報
休日や給料などの福利厚生面の情報は差別化しにくいところなので、ここであまりアピールを考えない方が良いです。
多くの情報がネットに溢れていますので一般的な許容範囲であれば全く問題ないです。
ここはできる限り誠実に実情や実態に沿った内容で書いておく必要があります。
残業を過小に書くことはご法度ですし、たまに休日出勤があるのであればそれも書いておく必要があります。
新卒もしくは中途採用者の社員紹介
採用募集のHPと同じ状況で入社した方の写真や動画付きのプロフィールや1日の仕事のスケジュールなど、社員紹介を行うことで応募者はあなたの会社に親近感をもってくれます。
人を大事にする会社であるということを積極的にアピールし、同じ境遇で入社した社員やスタッフが笑顔でイキイキと働いている写真や動画は、見る人を惹きつけ、好印象を与えてくれます。
職場環境がよくわかる写真もしくは映像
いざ自分が就職すればどのような職場環境で働くのか、どのような仲間たちがいるのか、写真だけでもある程度の雰囲気は分かるものです。
映像も組み合わせて、出来る限りの情報をHP上に載せて行きましょう。
情報をオープンにすることにより信頼感が得られます。積極的な情報発信を心がけましょう。
経営理念
最も重要な情報の一つが経営理念です。中小零細企業の場合は多くの場合で社長のワンマンや同族会社が多いイメージがあります。
どのような社長が経営しているのか、経営理念はどのようなものか、社長に関しては人となりが詳しくわかるような動画で、掲載しておくことがおすすめです。
情報をオープンにすることにより安心感が得られます。
2.ページ追加で作る場合
定期的に数人程度応募をかけるような場合ですと、独立したサイトにすることなく、会社サイトの1ページとして制作するだけでも問題ないといえます。弊社の求人ページのような、WordPressの固定ページで1ページ作っておくようなパターンです。
- どのような人材が欲しいか
- どのような技術を持つ人材を求めているか(必要な技術や知識、技能)
- 会社がどのような理念で仕事をしているか
要するに会社として「正しく欲しい人材の情報発信をしましょう」という話です。
そうしてページを作りこんでおけば、自動的に様々なキーワードの検索結果に出て、求めている方に見てもらえるページになります。
SNSの活用
FacebookやtwitterやInstagramを始め、ソーシャルメディアは20代30代の多くの方が使っています。
積極的に情報発信せずに、登録して情報を閲覧しているだけのユーザーが圧倒的に多いです。
そんな閲覧しているだけのユーザーにも瞬く間に情報が広がっていくのが、SNSのの良いところでもあり怖いところでもあります。
ですが、ここは過剰に怖がらずに積極的に採用情報などもソーシャルメディアに流していきましょう。
採用募集のアドレスをSNSに貼り付けて、HPにアクセスを誘導していきましょう。
そうすることにより、大手広告メディアに多額の費用を支払うことなく、より貴社の求人にマッチした、求めている人材と出会える確率を上げていくことも可能になります。
Google仕事検索の登録
Google仕事検索という、Google検索結果に仕事情報を表示するサービスがあります。
求職者は求人サイトへ行って検索するよりも、Google検索で直接求人情報を検索できるので、続々とGoogle仕事検索で求人情報を表示させる会社が増えてきています。
ただ、ハローワーク(ネット公開)に登録すれば、自動的にGoogle仕事検索にも引っかかりますし、後は無料のIndeed(広告無し版)に登録しておくだけでOKです。あまり深く考えなくても大丈夫です。
採用サイトやページを作っておくべき理由はこれ
求人サイトや求人媒体に掲載する場合は、給料や勤務時間などの条件面で応募されがちなのですが、自社HPに求人情報掲載しておくと、「この会社に関心がある」「この会社に入りたい」といった積極的な方に応募されやすい傾向があります。
条件の比較だけで入社された方は、もっと良い条件の会社が出て来ればそちらに転職する傾向が強いので、「条件の比較ではない志望動機」で入社される方を増やしていく必要があります。
結局、入社して退職せずに継続して働けるかどうかは、応募者と会社の雰囲気が合っているかどうかが一番のポイントです。
新卒であれば新しい会社の文化に染まっていくため少々自分の雰囲気や性格と違う会社でもやっていけるかもしれません。
ただ、中途採用となってくると、ある程度社会でも経験を積み自分の技術や能力にも自信があるでしょうし、働きやすい社風であるかどうかとか、社長の考え方・理念的なものに賛同できるかどうかも社としての定着のポイントとなります。
即戦力を期待して採用したのに、期待はずれだった…ということはお互い避けたいことです。
本当に欲しい人材だけ応募してくれるような内容を考えて、採用募集のページをしっかり作りましょう。
条件だけ載せて終わりのような社員募集のページではそれこそ広告と何ら変わりません。
熱い想い、こんな人材は重宝しますといった考え方を、社長・経営者自らが自分の言葉で表現し、Webサイトに掲載してください。
募集してない期間は非表示にするか、そのページもしくはトップページに「現在募集してません」と言う一言を書いておくだけでOKです。
募集を再開できない状況なら、そのまま「現在募集していません」の状態を続けば続けておくことで構いません。
業績が上向いて募集が再開出来るようになれば文言を削除して、新しい内容と共に募集を再開すれば良いだけの話なのです。
人材採用が肝の会社は人材採用専用サイトを作るべき
今までHPの単なる一つのページとして、採用ページの掲載の話を書いてきました。
一方で継続的に社員を募集し続けなければならない仕事や、人材に関わる会社の場合は常に人員の応募をしておかなければなりません。
これもHPで行うのですが、この場合、会社のHPの1ページというよりも、新しくドメインを取得して、そのドメインで採用専用サイトとして作ってしまうことがおすすめです。
採用を全面的に出し、その1ページとして会社案内やサービス概要を載せておけば、採用が「主」、会社内容が「従」のHPが出来上がります。
世間一般ではリクルートサイトと呼ばれているようなHPです。
大手企業であれば毎年就職活動が始まる時期に合わせて採用専用の特設サイトを作ったりします。
採用に関しても、どのような人材が欲しいかを徹底的に社内で議論し、それに合わせたキーワードでページを構成しておくことが重要です。
そうすればインターネットの広告を使うことなく、通年で、仕事を求めて会社を探している人材にアプローチすることが、HPという受け身の媒体でも可能になるのです。
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投稿者プロフィール
- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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