何もなかった月の保守費用をリニューアルの費用に充てることは可能でしょうか？

貴社にお聞きする内容ではないかもしれませんが、可能でしたら教えてください。

現在、他社でサイト管理に関して、毎月定額で保守管理費を支払っていますが、何もトラブルが起こらなかった月の費用が、そのまま消えてしまうのはもったいないと感じています。

例えば、サイトのデザインをリニューアルしたい場合や、新しい機能を追加したいときに、過去に何もなかった月の保守費用を持ち越して、リニューアルの費用に充てることは可能なものでしょうか？

貴重なご質問をありがとうございます。

弊社でもそのようなことは考えていなかったことなので、ご意見は非常に参考になります。

持ち越しができるものかなど、保守についての考え方やサービスの内容について、この機会に詳しく書いてみようと思います。

保守管理費の仕組みについて、「トラブルがなかった月の費用はどうなるのか？」と疑問に感じられる方もいらっしゃると思います。

保守管理費は「サイトを安全に維持するための月額固定費」

毎月の保守管理費は、万が一のトラブル対応だけでなく、ホームページを 安定して運用するための定期メンテナンス や 事前対策 にも使われています。

保守管理の主な内容としては、以下のような作業が含まれます。

・サーバーやドメインの監視・管理（サーバーダウンの監視、ドメイン更新の通知など）
・定期的なシステムアップデート（CMS・プラグイン・テーマのバージョン更新）
・セキュリティ対策（マルウェアチェック、ファイアウォール設定、SSL管理など）
・軽微な修正・調整（テキスト変更、画像差し替えなどの作業）
・定期バックアップ（サイトデータの保存、万が一の復旧対応）

このように、 「何も問題が起きなかった月」も、実はサイトを安全に維持するための作業が行われています。

保守費用をプールして次月以降に充当できるか？

一般的に、毎月の保守費用は、上記の定期メンテナンスや監視・保守業務に充てられています。

そのため、 「貯めておいて、後でまとめて使う」という仕組みにはなっていません。

これは弊社でも同じ理由です。

例えば、電気やガスの基本料金と同じように、 「サービスを維持するための固定費」 であるとお考えいただくとわかりやすいのではないでしょうか。

電気の場合でも、多く使った月とほとんど使わなかった月があっても、基本料金が発生するのと同じイメージです。

大規模な修正が必要な場合の対応

デザインのリニューアルや、新機能の追加などの 「制作」 については、保守契約の範囲外となるため、 別途お見積もりとなります。

具体的には、以下のような作業は 保守費用に含まれず、別途対応 となります。

① 大幅なデザイン変更・機能追加
② 特殊なトラブル対応
③ サーバーやドメインの変更・アップグレード
④ 高度なSEO対策・コンテンツ作成

ただし、保守契約の内容によっては、「毎月一定の範囲内で軽微な修正作業を対応できることもあります。

例えば、「テキストの変更」「画像の差し替え」などは、契約内容に応じて月額内で対応できることが多いです。

その他にも、弊社の場合、保守を長期でご契約してくださっているお客様の場合は、多少の作業費は追加請求しないことが多いです。

まとめ

✅ 保守管理費は、サイトを安全に維持するための月額固定費であり、トラブル対応だけではなく、定期メンテナンスや事前対策にも使われています。

✅ 保守管理費は、「繰越をプールして大規模な修正に充てる」仕組みで提供されていません。

✅ デザイン変更や機能追加などの制作業務は、保守契約の範囲外となるため、別途お見積もりとなります。

✅ 特に長期でご契約を継続いただいている場合、ある程度の修正作業は毎月の範囲内で対応させていただく場合があります。

✅ 大規模な修正を計画している場合は、事前に計画を立てて、保守契約の中で少しずつ進めることも可能です。

ホームページを安定して運用するためには、予防歯科のように、「トラブル時の対応」ではなく「予防のためのメンテナンス」が重要になります。

また、大規模な修正やリニューアルを検討する際には、事前に計画を立て、必要な範囲を少しずつ保守管理費の中で進めることで、費用を抑えることも可能になります。

弊社ではこのような考え方で保守管理サービスをご提供させていただいておりますので、疑問点やご不明点などがありましたらご連絡くださいますと嬉しいです。