ドメインもサーバーもわからない状態で外注でホームページを制作した場合は、契約者名義や継続的な管理費用の支払いが外注先任せになっている場合が多々あります。
ホームページを別の会社でリニューアルする場合や、 2サイト目、3サイト目のホームページやLPを制作するタイミングで、サーバーの管理がどのようになっているかを調べることが多いようです。
この記事ではサーバーの管理がどのようになっているかわからない場合に、どういう手順で明らかにして行けばよいのかを解説してまいります。
社内にサーバー契約情報やサーバー会社からのメールがある場合
名義が自社になっていれば、自社でサーバー代金を支払っているはずなので、担当になった方はIDやパスワードを確認してアカウントを情報にログインします。
どの会社のレンタルサーバーを使っているかが明らかな場合は、 IDやパスワードがわからなくても電話サポートなどで調べてもらうことができます。
この場合は契約者が自社名義なので、管理や運用の面でサーバー会社のサポートを頼れば問題ありません。
アカウントパネルやサーバーパネルへのログインや設定に進めるはずなので、今回の記事では対象外ということになります。
問題となるのは次以降の、自社以外の会社が代理でサーバー契約やドメイン管理を行っている場合です。
社外でサーバー管理を行なっている場合
最初にやるべきことは自社サイトのあるサーバーにログインをして、ウェブサイトのデータのバックアップを自社パソコンのローカルに落としてくることです。
そのためにはどのレンタルサーバー会社を使っているかと、 サーバーの管理画面にログインできるログインURLとIDとパスワードの3つの情報が必要になります。
自社サイトでどのサーバーを利用しているかが分からない場合は、下記のサイトで自社サイトのURLを入力し、情報を取得してみてください。
弊社のサイトURLを実際に入れると下記のような画面になります。
この逆引きホストのところ(下記画像の赤枠のところ)でどのサーバーを利用しているかが分かるのです。
下記の事例ですと、ホストのドメインが「xserver.jp」となっているため、エックスサーバーを利用しているということがわかります。
どのレンタルサーバーを利用しているかが分かれば、もしIDやパスワードがわからなくても、契約しているレンタルサーバー会社に連絡して契約者情報やドメイン名を連絡すれば、IDやパスワードの復旧までたどり着けます。
ドメインがどの管理会社(レジストラ)かを調べる方法
お手持ちのドメインがどの管理会社(レジストラ)で管理されているかを調べるのは、同じサイトの検索結果を下にスクロールしていけば、「ネームサーバ」のドメイン名の箇所でわかります。
この弊社の例では「xserver.jp」になっていますので、「エックスサーバードメイン」で運営されていることが分かります。
また下記の例では、ネームサーバが「ムームードメイン」(muumuu-domain.com)のアドレスになっていますので、こちらはムームードメインで契約されているドメインということがわかります。
これでも、どのドメインサービスを利用しているかがわからない場合は、Whois情報で確認します。
こちらのようなWhois情報が検索できるサービスが便利です。
https://tech-unlimited.com/whois.html
ドメインのWhois情報を、ドメイン会社にで代理公開している場合は、「Contact Information: [公開連絡窓口]」の項目を見ればどのドメイン会社を使っているかが分かります。
ドメインとサーバーは自社管理がベスト
長期的なホームページ運営を前提とする場合は、ドメインやサーバーの契約は自社で管理していることがベストです。
ドメインは、自社の長期的なブランド形成や、ウェブ上での自社そのものを表現する重要な要素であるため、できるだけ自社で契約・管理することが望ましいです。
ただし、外注先に契約や管理を任せている場合でも、ドメインは将来的に移転が可能です。
そのため、現時点で外注先に管理を完全に任せている場合でも、必要に応じて自社名義に変更し、自社管理に切り替えられることを覚えておいてください。
サーバーは、自社のWeb上の情報資産であるホームページの本体やコンテンツが保存されている場所です。
こちらも可能であれば自社で所有・管理することが理想です。
現在では、ホームページのデータを別のサーバーに移転することも比較的簡単に行えます。
そのため、外注先にホームページのデータをすべて預けている場合でも、データ移転サービスを利用したり、外注の制作会社からホームページのデータ一式を受け取ったりすることで、自社管理のサーバーにデータをアップロードし、ホームページを自前のサーバーに移行させることができます。
外注先には、「自社契約に変更するため」と説明すると、多くの場合、サーバーやドメインの変更手続きを進めてくれます。
問題となるのは連絡がつかない場合です。この場合は、契約終了を恐れて故意に返信をしてくれないこともまれにありますが、多くの場合は、既に営業実態がなくなっていたり、個人の場合は既にサービスの提供を終了していたなどが考えられます。
どうしても連絡がつかない場合は、ホームページの修正や更新ができなくなっている場合もあると思います。
その場合はドメインやホームページを新たに契約して一から作らなければならない可能性もごくごくまれに発生します。
まとめ
外注先に任せきりでドメイン・サーバーの管理状況が不明な場合、まず契約情報の確認から始め、サーバー会社や契約内容を特定します。
その後、必要に応じて契約情報の開示を求め、契約者名義の引き継ぎを行うことで、安心してホームページ運営ができる状況に変えていくことが大切です。
このようなことでお困りの場合、どのような手順を踏んで、どう対応すればよいかをお伝えすることができますので、こちらのお問い合わせフォームから詳しい状況をお知らせください。
投稿者プロフィール
- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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