こんにちは、ウェブロードの山口です。

弊社がいただくお問い合わせの中で、最近目立って多いのが、採用専用のウェブサイトを作りたいというものです。

採用さえできれば、売上は順調に上がっていくことは確実なのですが、良い人材に来てもらうことができません。

そもそも応募数が非常に少なく、採用したいと思える人材に巡り合えません。

様々な有料媒体に募集広告を載せていますが、一向に応募者が集まってきません。

そんなお話をお聞きすることがあります。

採用問題の解決方法

今回、私の辿り着いた方法を紹介しますので、そんな悩みを解消する一助になればと思います。

採用における問題は、以下の2点です。

  1. そもそも応募者が少ないという点
  2. 応募してきた人材と会社の希望がミスマッチになっている

弊社が採用時に取っている方法を使えば、この2点の問題は一発で解消できます。

ただし、どの会社もうまくいくとは限りませんし、時間がかかる可能性もあります。

やり方を聞いて、できないと諦める経営者の方もいらっしゃるかもしれません。

採用媒体の選び方

さて、そのやり方ですが、実は簡単です。

まずは、応募者が条件面だけで比較しがちになる有料の求人媒体に一切掲載しないことです。

有料の求人媒体はたくさんありますね。

CMでもよく広告していますし、転職サイトなどで検索すれば山のように出てきます。

これらの有料求人媒体を一切使わないのです。

むしろ使わない方が良い採用活動ができます。

使うとしても無料のものだけで十分です。

応募者へのアプローチ

無料の媒体も、条件面をつらつら書くのではなく、自社サイトの募集ページのURLを載せて、こちらを必ず読んでくださいとリンクを入れればOKです。

そして、そのリンクを飛ばした先の自社サイトに、応募要項と応募者に対する社長の思いを熱く語っていくのです。

これは応募者に対する手紙です。

採用に応募してくる人は、とにかく就職したいと考えている方、少しでも条件の良い会社に入ろうと探している方もいれば、腰を据えて自分の性格やスキルの方向性に合った会社を探している方、本当に自分に合った会社を「自分の目」で見つけたいと考える方もいます。

条件面以外で探している方に見つけてもらえるように、しっかりと社長が応募者に向けた文章を用意しておくのです。

それを自社のウェブページに掲載します。

動画で話すことも良いかもしれませんが、基本的には文章で読ませる方がおすすめです。

後から何度でも読み返したり、心に残ったりしますので、Webページにして文章を配置しておくことをおすすめします。

応募者と会社のマッチング

会社の方向性に合った応募者を集めるためには、応募者のキャリアプランが会社の方向性と同じ方向でなければなりません。

また、一旦入社すると人間関係も生じます。

働きやすい会社というのは、人間関係を重視します。

風通しがよく、コミュニケーションが取りやすい会社で、心理的な安全性が確保されている会社であるかどうかも重要な項目になります。

そのためには、先輩社員がどのような働き方をしているのかを書いておかなければならないですし、社内の人間関係が円滑で、十分なコミュニケーションが取れていることがわかるようなエピソードも必要になってくるかもしれません。

応募者へのメッセージ

金銭面や就業条件で入社を決める方は結局は長続きしにくいです。

本当にこの会社の一員となりたいと思わせるような文章を社長が書けるかどうかがかなり重要です。

また、文章を書く側の経営者も、従業員を1人入社させることは、新しく家族が1人増えるということになります。

本当に自分の家族として大事にできるか、また、そのような家族になるメンバーを募集しているのであれば、それなりの労力を使って採用活動をすべきだと考えます。

その一番労力を使うところは、文章による手紙を自社サイトに配置するということに集約できます。

採用の心構え

採用媒体にお金をかけてたくさん集めて、その中から一番条件の良い人間を選ぼうというような採用の仕方では、ロイヤリティの高い社員を採用できることは稀です。

他に条件の良い会社が見つかったり、会社の業績が悪化した時に本当に会社を支えてくれるような人材に育つのかどうかというのも疑問です。

会社がロイヤリティの高い社員の集まりになって、家族的なつながりで一体感を出すようになれば、後から業績は上がってきます。

業績に比例して、後から給料を上げていくこともできるようになります。

社長の役割

採用活動がうまくいっていないのは全て社長の問題です。

社長が応募者にどれだけ熱意のこもった文章を書けるかどうかで、質の高い応募者が集まってくれるかが決まると言っても過言ではありません。

大企業はともかく、中小・中堅・小規模事業者は社長が採用の全責任を負っています。

社長の思いや応募者に伝えたいことを、朝礼で話す内容や新人研修で話す内容など、言葉を全てメモしてまとめ、それを社長のメッセージとして伝えていく。

文章化して伝える形でも良いと思います。

我々中小企業の経営者は、大企業の社長挨拶のページに載っているようなかっこいい社長メッセージなんて要りません。

熱意ある採用活動の実例

会社の方向性やどのような仕事をするのか、どのように迎え入れるのか、どのようなキャリアプランを提示できるのか。

かつて日本ハムの栗山監督が、現在メジャーリーグのドジャースで活躍する大谷選手を「プロ野球では前例のない二刀流で活躍してもらう」と口説き落として入団してもらったように、本当に必要な人材はそのような熱意を持って迎え入れるべきなのです。

本気で経営者自らが力を入れて採用活動の先頭に立つことで、この少子高齢化の時代でも採用活動は上手くいくと身をもって感じています。

採用ページは社長から求職者へのラブレターですね。

編集後記

採用に関して、無料で使えるハローワークの活用も一時期行いました。

ただ、ハローワークは条件面のみの採用活動なんですね。

つまり、僕が今回のメルマガで書いてきた、経営者の思いを伝える採用活動ができない求人方法でした。

求職者の応募の都度、応募者の所属する各地のハローワークから確認の電話がかかってきます。

その電話対応が大変だったため、ハローワークでの採用活動は1週間ほどで止めました。

結局は自社の採用ページの告知のために、Indeedの無料版を活用し、リンク誘導させる形を取ったことが成功要因だったと思っています。

わざわざ自社サイトを見に来て、コンテンツを読んでから判断してくれる方のみが、同じスタート台に立てると確信しました。

投稿者プロフィール

山口 敦
山口 敦
2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら

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