AI技術の進化はビジネスの在り方を大きく変えています。

自分のビジネスが、

1.ChatGPTを使ったり調べたりで解決できる情報か?

2.Google検索を使って調べて自ら実践しなければ解決できない情報か?

の違いで今後AIに取って代わられるビジネスであるかそうでないか判断する必要があります。

この記事では、事業者がChatGPTとGoogle検索を使い分ける方法を解説し、AIとの今後の付き合い方について考察します。

ChatGPTにて作成:https://chat.openai.com/

ChatGPTの特徴とビジネスへの影響

ChatGPTは特定の問題に対して、迅速かつ正確な解答を提供するのが得意です。

AIの強さをを発揮する分野、例えばプログラミングなどは、AIが進化するにつれて高い精度でコードを作成できるようになり、そうなると簡単なプログラムを書くことを仕事としている方はそのビジネスを継続するのが難しくなります。

プログラミングの基本的なコード生成、プログラムの提案、アイデア出しなどはAIは得意中の得意です。

現時点でもChatGPTなどの生成AIはコードの生成に非常に強く、人が作った間違えているコードであれば、どこが間違えているかを指摘してくれます。

自分が書いたコードのチェックや修正も問題なく行ってくれます。

このように、ChatGPTが得意とする分野のビジネスを事業としている場合は、早急にビジネスの変更を迫られています。

生成AIが迅速かつ無料で適切な回答を提供できるため、多くの人が今までの高額なサービスを利用する必要がなくなるからです。

Google検索の特性とビジネスへの影響

一方、Google検索は多種多様な情報にアクセスできることが強みです。

例えば、Web業界で言うと、WordPressサイトの構築方法や自社サイトでどのようにして集客数をアップさせていくかなどの情報を探す時に使えます。

このような情報はChatGPTで質問し、答えを返してもらうこともできますが、具体的な方法や自分自身に特化したやり方を探すとなれば、生成AIの回答を参考にするよりもGoogle検索で他社事例であったり参考になる情報を見つけて、それを自分流にアレンジして使う方が良さそうです。

このように、生成AIでドンピシャな答えが出るものではなく、答えの規範となるような、参考となるような情報を探す場合にはGoogle検索の方が使われます。

Google検索で使われる情報をビジネスとして提供している場合は、生成AIに取って代わられにくいビジネスであり、当面は安定して事業として成り立つビジネスであるという風に考えることができます。

ビジネスとしても、独自の情報や専門的な知識を提供するサービスは引き続き需要があり、安定した事業運営が可能だと思われます。

ChatGPTとGoogle検索の使い分け

では、事業者はどのようにChatGPTとGoogle検索を使い分ければ良いのでしょうか?

まず、ChatGPTは以下のような場合に有効です。

  • 特定の問題に対する解答が欲しい場合・・・プログラミングのバグ修正やコード生成など。
  • 日常業務の効率化・・・メールの自動返信や文章生成など。
  • アイデア出し・・・新しい企画やマーケティングプランの案出し。

一方、Google検索は次のようなシーンで役立ちます。

  • 幅広い情報収集が必要な場合・・・業界の最新トレンドや競合他社の動向調査など。
  • 具体的な方法や事例を探す場合・・・自社サイトの集客方法やSEO集客の方法など。
  • 専門的な知識が必要な場合・・・技術的な詳細や専門家の意見を探すなど。

ChatGPTとGoogle検索の情報の違いを整理

ChatGPTは特定の問題に対して、正確なビジネス知識や一般的な情報、基本的な問題解決案、プログラムやソースコードの生成などを得意としています。

また、文章の生成やアイデアをたくさん出したい時に非常に活用でき、日常業務の効率化やアシスタント的な使い方をする場合には非常に大きなメリットがあります。

一方でGoogle検索での情報の特性としては、様々な種類の情報を広く深く調べる場合が挙げられます。

専門化された分野の調査や競合他社の状況を調べたり、生成AIでは収集しきれない最新の技術情報などを得るには、様々なサイトに検索してアクセスし、自ら情報を収集していく必要があります。

過度なAI依存は顧客の信頼を失う

ChatGPTにて作成:https://chat.openai.com/

ChatGPTのようなAIは、お客様に対して購買履歴やチャットを使った自動応答、自動返信やユーザーにカスタマイズされたおすすめの商品の情報提供などを得意としています。

そのため、企業が導入する場合は、簡単にお客様の思考や趣味嗜好を分析し、情報提供をすることができます。

しかし、逆に使いすぎるとお客様側としてはAIで自動化された情報だけを送ってきていることが分かり、人と人とのつながりや信頼関係が希薄化し、逆に信用されなくなっていくケースもあるかもしれません。

どこまで効率化にAIを使うか、特に相手がお客様の場合は慎重な判断が要求されます。

今後AI技術はますます進化していきますので、どこまで自社で導入するかという線引きは非常に難しい判断が迫られます。

過度な導入はお客様に対して信頼関係の希薄化につながりますし、自社内でも過度にAIを導入することによる従業員の知識不足やノウハウの希薄化、本来育つべき従業員の能力がAIにとって代わられて薄くなってしまうというデメリットも出てくるかもしれません。

どこまでAIを使うのかというのは非常に難しい問題ですが、AIの進化とともに経営者は難しい判断を迫られ、バランスの取れた経営活動を行っていく必要があります。

投稿者プロフィール

山口 敦
山口 敦
2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら

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