今回は、企業が新規にホームページを作るときに、どのようにしてドメインの名称を決めたら良いかについてお話をしてまいります。

ドメインの決定方法で参考になるアドバイスがあったら教えてください

一番気にかけておいてほしいのは、ドメインがずっと続くものであるということなんです。

ドメインは会社を運営していく限り、ホームページのアドレスになるということですので、基本的には変えないですよね。

それともう一つ、注意しておいてほしいのが、ドメインというのが@以降をメールアドレスにも使うということなんです。

実は、メールアドレスというのは@の前は好きに決められますよね?

しかし、@の後ろは会社のドメインを使うことがほとんどなのです。

もちろんGmailとかフリーのメールアドレスもありますが、やはり企業としてホームページを運営していく以上、会社のドメインがついたメールアドレスを使うことが、信頼性を高めるには非常に良いです。

ドメインはメールにも使われるということをまず考えておいてほしいと思います。

ChatGPTにて作成:https://chat.openai.com/

弊社の話になりますが、このウェブロードという会社を作るときに、会社名とドメインがマッチしているか、一緒になっているかが一番気になったことなのです。

ですから、先に「ウェブロード」という会社名を決めたのですが、もし「webroad.co.jp」というドメインがなかったら、このウェブロードという会社の名前を変えようと思っていました。それくらいドメインは重視しています。

それと、メールアドレスに使われるということは、ドメインの文字列は短い方が良いのです。

名刺交換した後、メールアドレスを打ち込む方もいらっしゃるじゃないですか。

そのときに間違いが起こったり、長くて分かりにくいなと思われたり、使い勝手が悪くなるので、極力短いドメインが理想であることも覚えておいてください。

ドメインはブランディングの意味もありますので、何て読むんだろうとか、どう読んだらいいんだろう、長いなぁ、覚えにくいなぁって思われるのは不利になるという風に考えてもらったら良いと思います。

正式名称でなく短縮しても構わないのですか?

そうですね、結構ドメインの文字列を縮めている会社さんもありますね。

例えば、〇〇の会社名の◯◯の部分が8文字くらいあって、その会社がコンサルサービスを提供していると仮定したら、「8文字+consulting+service+ドメインの拡張子」などになると、すごく長くなってしまいますよね。

そういう時にどうするかというと、

1.例えば会社名だけで「.com」「.jp」でドメイン名にする
2.コンサルティングサービスの部分をコンサルだけにする
3.そもそも会社名も略称にしてしまう

等、そういう形で短くする工夫は必要になってきます。

お客様に覚えてもらえる文字列を考えることは必要だと思いますね。

ドメインの最後の「.com」等は法則とか決まりがありますか?自分で選ぶのですか?

はい、自分で選べるんですよ。

例えば、弊社だと「.co.jp」で、coというのはコーポレートつまり会社で、jpというのはジャパン、つまり日本の会社というドメインです。

「.co.jp」でしたら、会社の登記簿を提出する必要が生じ、そういう縛りのある取得するハードルの高いドメインも存在しますが、一般的な「.com」とか「.jp」とか、例えば「.biz」とか「.net」「.co」とかです。

この拡張子と呼ばれる、ドメインの最後につく部分は「トップレベルドメイン」と言い、例えば国を表すといった意味があるんですね。

どのトップレベルドメインが良いのかは、特に決まりも何もないので、基本的には経営者・事業者の好きな拡張子を取ってもらう、トップレベルドメインでとってもらう、そういう流れでOKです。

ドメインに会社名を含めることで、ブランドの統一感を出せますね

そうなんです。だから、「〇〇会社名+co.jp」だったら、〇〇という日本の会社だなということが分かりますし、例えば一般的なサービス名称だったら「.com」を使うと、日本国内だけでなく世界中も対象にしたようなイメージになりますので、使い勝手は良くなります。

「.com」とか「.info」とか「.biz」とか、その辺りの最後のトップレベルドメインは何でも良いですが、制限がかかることがあるんですね。

それは、先に自分が希望する文字列が取られている場合です。

この場合、自分が希望する、例えばABCという文字列(短い文字列は取られていることが多い)で、「.com」が取れないとなったら、その文字列で「.info」で取れるかなとか、「.biz」で取れるかなとか、「.co.jp」で取れるかなとか、そういう風に探していく作業が生じます。

ドメインを販売しているサイトで、そういう検索ができますので、取られていたら新しく取得できませんという表示になるので、ここで探してもらう必要があります。

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ドメイン取得は早いもの勝ちということなんですか?

はい、ドメインは唯一オリジナルなものだけで、同じものが2つと存在しません。

これは、「文字列+jp」とか、そういった最後のトップレベルドメインの部分も含めて、唯一オリジナルなものしか世界中に存在しないということになります。

先に取った人がそのドメインを契約する限りは、使い続けることができると、そういうことになります。

同じ会社でも、よーく見たらドメインが違ってるということがあるかもしれないですね。

名称は同じ会社だけれども、よく見たら間にハイフンが入ってたり、他には、日本語の会社名は同じでも、ドメインは別会社であれば絶対に違うということになります。

もし自分と同じ名称の会社があって、その会社が先にドメインを使っていたら、「.com」で取りたいと思っても、その「.com」が使われていれば後から取得する方が文字列に変更を加えないといけないのです。

ここで言う変更とは、「ハイフンを入れる」のがオーソドックスなやり方になります。

他に考えられることは、短縮した会社名とか、略称とか、業種や事業内容、例えばタオルの製造販売をやってたら、会社名の後ハイフンでつないで「towel」という文字列を入れてドメインにするといったことが考えられます。

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キーワードが3つ以上あればハイフンでつないでもOKですか?

そうですね、前述の〇〇コンサルティングサービスみたいに、会社名とコンサルティングとサービス3つに分かれている場合を想像してみてください。

例えばそういう場合に間をハイフン2つでそれぞれつないでもらうやり方はOKです。

ただし、長くならないようにすべきという縛りがありますので、その中で短いキーワードでハイフンでつなぐようにします。

ハイフンも、2つくらいまでが限度かなという印象はあります。

だから、3つ4つとハイフンでどんどんつないで長くなれば、逆に最初に書いたようにメールアドレスにする時に、メールアドレスの@の後がずらっと長くなっちゃいます。

そうなるとちょっと使い勝手が悪いです。

誰のためのドメインだという話になりますので、お客様にも見ていただいて使っていただくことを想定できるかも、ドメイン決定の際に考えていただけたらと思っています。

海外展開やユーザーが外国人の場合のドメインは?

海外展開を行う場合や、ユーザーが外国人の場合のドメインも基本的に同じ考えです。

日本国内でしたら、JPがついたドメインだと、日本国内向けのサービスというのはわかりやすいです。

海外でJPがついてると、日本向けのサイトかなと思われるので、一般的には「.com」を使うことが多いです。

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別に「.net」とか「.info」とか、そういった一般的によく使われるドメインの拡張子でもOKです。

あとは、新しいドメインとして、「.global」とか、色々なドメインの拡張子が新しく作られていますので、そういったものを利用するというのも一つ考えに入れておいていただいても良いかもしれません。

新しい拡張子のドメインがここ数年、5年10年くらいでわっと出てきたんで、それらのドメインにどんな拡張子があるのかを検索で見ていただくと面白いかもしれないです。

ただ、一つちょっと注意点がありまして、1年目は安いけれども2年目からグンと高くなるというドメインもあります。

契約の際は、2年目以降の金額がどうなっているかを調べておいてください。

通常の「.com」などはずっと同じ値段が一般的で、昔からあるドメインなのですが、特に新しいドメインは2年目以降5,000円以上するものもたまにありますので、そこは気をつけておいてほしいと思います。

シンプルで、お客様にも使っていただくメールアドレスでもわかりやすい、ホームページでもそのまま入力してもすぐに見つかる、そういうドメインが理想的ですね。

ドメインはSEOにも関係してきますか?

基本的には、ドメイン次第でキーワードで検索順位が上がったとか、そういう話は、全くないと考えておいてください。

現在において、ドメインの文字列や拡張子で順位が上がりやすい、例えば「.co.jp」やったら登記簿謄本も要るだけに信頼性高いから検索結果も「.com」より上に行きやすいかというと、そんなことは全くないです。

等しく同じレベルとしてSEOとしては判断されます。

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トップレベルドメインというのは、最後の「.com」とか「.info」とか「.co.jp」とか、ドメインの文字列があって、その後に続く「.com」の部分をトップレベルドメインという意味合いなので、検索でトップに来るとか、そういう意味ではないです。

国ごとにトップレベルドメインというのは存在してて、その国ごとのトップレベルドメインを使うと、その国では検索結果に強くなるのかと思われがちですが、そういうことは無いと知っておいてください。

あとはドメインの文字列です。

トップレベルドメイン(「.com」などの前の部分)ですね、例えば弊社だったら「webroad」のところですね、ウェブロードというので「web」の文字列が入ってるから、Webというキーワードでは上位に行きやすいんじゃないか?とか、そう思われる方もいらっしゃると思いますが、これは基本的には一切ありません。

あくまで例えばウェブロードのドメイン文字列のWebは、人の目に分かりやすいとか、人の目にWebの関係の会社かなというのがわかりやすいという意味では、非常にキーワードとビジネスがマッチしてるので良いのですが、それだけで検索結果の上位、SEOで上位に行くこととは無関係であると理解をしておいてください。

まとめ

ドメインに関しては、一旦導入するとメールアドレスでも縛られるし、ホームページでも縛られます。

変えたら変えたで、色々なお客様、関係者、取引先、仕入先に連絡を入れないといけないとか、手間がかかるので、まずは最初の取得のところでしっかりと考えてる必要があります。

事業を続けていく限り半永久的に変えなくても良い、これでいくという文字列を決めてから取得するのがその会社のドメインになります。

会社の新規ドメインを取得する際にはこれらに十分注意して、今回のお話を参考にしていただけたら幸いです。

投稿者プロフィール

山口 敦
山口 敦
2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら

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