WordPressにイベントカレンダーを設置できるプラグイン、Event Organiserについて、前回の基礎編では、カレンダーの作り方と表示方法についてご紹介しました。
今回は応用編として、カレンダーのカスタマイズをおこなっていきたいと思います!
前回の記事で作成したカレンダー
(カスタマイズ前)
まずは基礎編でカレンダーを作成!
まずは、基礎編で上の画像のようにカレンダーを作成してから、こちらの記事に沿って、様々なカスタマイズを試してみてください!
タイトルの年月日の表記の変更
デフォルトでは、このように、カレンダー左上の年月日の表示が読みづらくなっています。
この部分をカスタマイズしていきたいと思います!
月次カレンダーの場合
ショートコード部分に、このように入力します。
[eo_fullcalendar titleformatmonth="Y年n月"]
カスタマイズ後(月次カレンダー)
週次カレンダーの場合
ショートコード部分に、このように入力します。
[eo_fullcalendar defaultView="basicWeek" titleformatweek="Y年n月j日"]
カスタマイズ後(週次カレンダー)
日次カレンダーの場合
ショートコード部分に、このように入力します。
[eo_fullcalendar defaultView="basicDay" titleformatday="Y年n月j日(D)"]
カスタマイズ後(日次カレンダー)
表見出しの表記の変更
上記のタイトル部分に加えて、表見出しの表記も変更していきます!
月次カレンダーの場合
デフォルトでは、月・火・水・・・・となっているところに、「曜日」という文字を付けてみたいと思います。
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
[eo_fullcalendar titleformatmonth="Y年n月" columnformatmonth="D曜日"]
カスタマイズ後(月次カレンダー)
週次カレンダーの場合
デフォルトでは、たとえば「月 7/3」となっている表記を、「7/3(月)」に変更します。
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
[eo_fullcalendar defaultView="basicWeek" titleformatweek="Y年n月j日" columnformatweek="n/j(D)"]
カスタマイズ後(週次カレンダー)
日次カレンダーの場合
デフォルトでは、たとえば「土曜日 7/1」となっている表記を、「7/1(土)」に変更します。
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
[eo_fullcalendar defaultView="basicDay" titleformatday="Y年n月j日(D)" columnformatday="n/j(D)"]
カスタマイズ後(日次カレンダー)
土日の表示についての
カスタマイズ
たとえば、カレンダーの土日の表示部分についてのカスタマイズをご紹介します!
土日を非表示にする場合
weekendsをfalseにすると、土日が非表示になります。
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
※週次カレンダーなどでも可能です
[eo_fullcalendar titleformatmonth="Y年n月" columnformatmonth="D曜日" weekends="false]
土日の背景色を変更する場合
外観>カスタマイズ>追加CSSに下記のように記述をおこないます。
/*****土曜日*****/
/*見出しの背景色*/
.eo-fullcalendar .fc-day-header.fc-sat {
background: #98E7FD;
}
/*枠の背景色*/
.eo-fullcalendar .fc-bg .fc-sat {
background: #EBFAFD;
}
/*****日曜日*****/
/*見出しの背景色*/
.eo-fullcalendar .fc-day-header.fc-sun {
background: #FDA4A7;
}
/*枠の背景色*/
.eo-fullcalendar .fc-bg .fc-sun {
background: #FDEDEE;
}
※色はお好きな色に変更してください
※ショートコードへの記述ではないので、ご注意ください
タイムスケジュールの
時間の表示について
次は、タイムスケジュールカレンダーの時間表記についてのカスタマイズです!
時間の始まりと終わりを指定する場合
タイムスケジュールのカレンダーで、時間の始まりと終わりを指定します。
たとえば、週次+タイムスケジュールカレンダーで、10:00から18 :00で表示させたい場合は下記のように記述します。
[eo_fullcalendar defaultView="agendaWeek" titleformatweek="Y年n月j日" columnformatweek="n/j(D)" mintime="10:00" maxtime="18:00"]
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
※日次+タイムスケジュールカレンダーにも適用可能です。
時間表記を24時間表記にする場合
タイムスケジュールのカレンダーで、時間の表記を24時間表記にします。
たとえば、日次+タイムスケジュールカレンダーで実装する場合は、下記のように記述します。
[eo_fullcalendar defaultView="agendaDay" titleformatday="Y年n月j日(D)" columnformatday="n/j(D)" axisformat="H:i" ]
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
※週次+タイムスケジュールカレンダーにも適用可能です。
指定したカテゴリや会場のみのカレンダーの表示
指定したカテゴリや会場のみのカレンダーを表示させることもできます!
カテゴリで絞り込みしたカレンダーを表示
あらかじめ指定しておいたカテゴリのスケジュールのみが表示されます。今回は、ビギナークラスとプロフェッショナルクラスを指定しています。
[eo_fullcalendar titleformatmonth="Y年n月" columnformatmonth="D曜日" category="beginner,professional"]
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
会場で絞り込みしたカレンダーを表示
あらかじめ指定しておいた会場のスケジュールのみが表示されます。今回は、ウェブロード ホールBとホールCを指定しています。
[eo_fullcalendar titleformatmonth="Y年n月" columnformatmonth="D曜日" venue="hall-b,hall-c"]
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
カテゴリ指定のプルダウンを表示
カテゴリで絞り込み表示可能なプルダウンが出現します。
プルダウンで選んだカテゴリのスケジュールのみが表示されます。
[eo_fullcalendar titleformatmonth="Y年n月" columnformatmonth="D曜日" headerLeft="category" headerCenter="" headerRight=""]
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
会場指定のプルダウンを表示
会場で絞り込み表示可能なプルダウンが出現します。
プルダウンで選んだ会場のスケジュールのみが表示されます。
[eo_fullcalendar titleformatmonth="Y年n月" columnformatmonth="D曜日" headerLeft="venue" headerCenter="" headerRight=""]
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
選んだカテゴリや会場のカレンダーが表示されます
次月・前月/日付指定/今日に戻るボタンの設置
日付指定など、様々な便利なボタンを設置することができます!
ヘッダー部分に、様々なボタンを設置することができます。
今回は、左側に「日付を指定」のボタン、右側に「次月・前月への移動」ボタンと「今日に戻る」ボタンを設置しています。
[eo_fullcalendar titleformatmonth="Y年n月" columnformatmonth="D曜日" headerLeft="goto" headerCenter="" headerRight="prev,next","today"]
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
下記を表示させたい場所に指定してください
- 日付を指定・・・goto
- 次月・前月への移動・・・prev,next
- 今日に戻る・・・today
※次月・前月への移動ボタンは、日次カレンダーで設置すると「次の日・前日」ボタンに、週次カレンダーで設置すると「次週・前週」ボタンになります
カレンダーの表示形式の
切替ボタンの設置
カレンダーの表示形式を切り替えられるボタンの設置も可能です!
ヘッダーに「month」「agendaWeek」「agendaDay」「basicWeek」「basicDay」を指定することで、表示切替ボタンを設置することができます。
[eo_fullcalendar titleformatmonth="Y年n月" columnformatmonth="D曜日" titleformatweek="Y年n月j日" columnformatweek="n/j(D)titleformatday="Y年n月j日(D)" columnformatday="n/j(D)" headerLeft="month,agendaWeek,agendaDay,basicWeek,basicDay" headerCenter="" headerRight=""]
※青字部分には、これまでに記述したカスタマイズの表記が入っていますので、状況に応じて削除してください。
イベントにカーソルを当てたときの日付表示のカスタマイズ
デフォルトでは、イベントにカーソルを当てると出現する日付がこのように見づらくなっています。
プラグインのphpファイルの記述を変更して、修正をおこないます。
プラグインファイルを
編集するにあたって
プラグインファイルを編集する際には、記述にミスのないように細心の注意を払ってください。
ファイルのバックアップをとっておくこともおすすめです。
プラグインファイルエディターを開く
管理画面のプラグイン>プラグインファイルエディターを選択します。
Event Organiserの選択
編集するプラグインを選択から「Event Organiser」を選択し、選択ボタンをクリックします
event-organiser-ajax.phpを選択
右側のプラグインファイルの中から、
includes>event-organiser-ajax.phpを選択します。
179行目の記述を変更する
179行目の'F j, Y 'の記述を書き換えていきます。
※注意
プラグインのアップデートなどにより、該当箇所が今後変更になる可能性もございます。
必ず、記述が同じかどうか、確認をおこなうようにしてください。
'F j, Y 'の部分を、'Y年 F j日 'に修正します。
$date = eo_format_event_occurrence( $post->ID, $post->occurrence_id, 'Y年 F j日 ', $time_format, ' - ', false );
書き換えをおこなったら、ファイルを更新ボタンをクリックします。
カレンダーを確認する
確認すると、カレンダーの表記が変更されていることがわかります。
詳細ページに飛ばないように
設定する
デフォルトでは、表示されたイベントにカーソルを当てると、ポップアップが出現し、クリックで詳細ページにリンクします。
詳細ページが必要ない場合にはこちらのカスタマイズをおこないます。
外観>カスタマイズ>追加CSSに、このように記述をおこないます。
.eo-fullcalendar .fc-event {
pointer-events: none;
}
イベント詳細ページの日付表示のカスタマイズ
イベントの詳細ページの日付は、デフォルトではこのように見づらくなっています。
プラグインのphpファイルの記述を変更して、修正をおこないます。
プラグインファイルを
編集するにあたって
プラグインファイルを編集する際には、記述にミスのないように細心の注意を払ってください。
ファイルのバックアップをとっておくこともおすすめです。
プラグインファイルエディターを開く
管理画面のプラグイン>プラグインファイルエディターを選択します。
Event Organiserの選択
編集するプラグインを選択から「Event Organiser」を選択し、選択ボタンをクリックします
event-organiser-ajax.phpを選択
右側のプラグインファイルの中から、
templates>event-meta-event-single.phpを選択します。
記述を変更する
41~46行目あたりの、赤枠で囲んだ記述を書き換えていきます。
※注意
プラグインのアップデートなどにより、該当箇所が今後変更になる可能性もございます。
必ず、記述が同じかどうか、確認をおこなうようにしてください。
'j F Y'もしくは'd F Y'の部分を、'Y年 n月 j日'に修正します。
<?php printf( '<p>' . __( 'This event is running from %1$s until %2$s. It is next occurring on %3$s', 'eventorganiser' ) . '</p>', eo_get_schedule_start( 'Y年 n月 j日' ), eo_get_schedule_last( 'Y年 n月 j日' ), $next );?>
<?php else : ?>
<!-- Otherwise the event has finished (no more occurrences) -->
<?php printf( '<p>' . __( 'This event finished on %s', 'eventorganiser' ) . '</p>', eo_get_schedule_last( 'Y年 n月 j日' , '' ) );?>
<?php endif; ?>
書き換えをおこなったら、ファイルを更新ボタンをクリックします。
カレンダーを確認する
確認すると、カレンダーの表記が変更されていることがわかります。
Event Organiserで様々なイベントカレンダーを作成!
Event Organiserでは、用途に合った幅広い形のカレンダーを作成することが可能です!
お好みの形にカスタマイズすることも試してみてください。
機能体験型のデモサイトで「イベントカレンダー」を体験!
様々な機能を体験できる、Lightningテーマのデモサイトをオープンいたしました!
まずは、下記の記事で、各機能の概要や活用シーンをご確認くださいませ。
【検索・予約・イベントカレンダー】
機能体験型デモサイトをオープン!
今回ご紹介した「イベントカレンダー」も、デモサイトに実装しています。
一度、イメージを確認してみてくださいね。
※「ふれあうのページ」に日次のタイムスケジュールのカレンダーがあります
投稿者プロフィール
-
Webサイトに興味をもち、独学でHTMLやCSSの勉強を始め、その後、スクールでAdobeソフトの使い方やデザインについての知識を習得する。
同時に、様々なWebサイトがWordPressで作られていることを知り、お客さまに喜んでいただけるサイト作りができるよう、WordPressの仕組みやユーザー視点での文章表現、デザインスキルを日々学ぶ。
2022年10月より、株式会社ウェブロードに入社し、お客様のサイト制作、修正やページ追加、操作サポートを行っている。
最新の投稿
- WordPress講座2024年7月4日画像にPDFのリンクを設定!|WordPress【プラグイン不要】|画像をクリックするとPDFが開くようにするには?
- WordPressのプラグイン2024年6月26日VK Filter Search Proの使い方 ー 応用編 ー|WordPressの検索システムのプラグイン
- WordPressのプラグイン2024年5月27日VK Filter Search Proの使い方 ー 基礎編 ー|WordPressの検索システムのプラグイン
- WordPressのプラグイン2024年4月16日Booking Packageの使い方|2024年最新 | 時間帯予約&宿泊予約に対応
お問合せフォームはこちら
弊社サービスをご検討いただきありがとうございます。
相見積もりや社内検討用など、概算お見積りのPDFが必要な場合はこちらでご入力・出力できます。
お見積りのご依頼・打ち合わせはZOOM/GoogleMeet/お電話等、オンラインでも対応可能です。全国からお問い合わせを受付けています。
2営業日を過ぎても弊社からの連絡がない場合はメールが届いていませんので、大変お手数をお掛けしますが、下記メールアドレスにご連絡ください。