ホームページを自社で制作したいと思った場合に代表的なサービスとして、「ホームページビルダー」と「WordPress」の2つが挙げられます。
それぞれどういったサービスなのか、メリットやデメリットの比較から、絶対に抑えるべき7項目で徹底的に比較していきます。
ホームページビルダーとは
ホームページビルダーとは、買い切り型のホームページ制作用のソフトです。
他の多くの制作サービスが月額定額制な一方で、ホームページビルダーは一度購入すれば、それ以降は追加費用がかからずに使用し続けることができます。
最新バージョンは今回紹介するバージョン22ですが、バージョン1.0が登場したのは1994年と実に30年近くの歴史があるページ作成ツールとなっています。
また、「ホームページビルダーSP」と「ホームページビルダークラシック」の2種類がリリースされており、前者は初心者向けにドラッグ&ドロップなどの簡単な操作でホームページが作成可能です。
後者は中級者以降向けの商品であり、HTMLやCSSの編集機能も搭載しており、より凝ったページを作ることができます。
ホームページビルダーのメリット
ホームページビルダーを使うメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 豊富なデザインテンプレートが揃っている
- モバイルサイトの対応が標準で搭載されている
- 直感的な操作で簡単に制作が可能
プロクオリティのデザインテンプレートが352種類
ホームページビルダーには、プロクオリティのデザインテンプレートが352種類も搭載されており、誰でも簡単に自分好みのデザインを選ぶことで、クオリティの高いデザインを作成することが可能です。
また、近年では重要な項目であるモバイルサイトへの対応も標準的な機能として搭載されており、スマートフォンユーザーにも見やすくてわかりやすいページを作ることができます。
ホームページビルダーSPでは、マウス1つで直感的な操作で簡単にホームページを作成できる機能が搭載されています。
これにより、WEBの知識がほとんどない初心者の方であっても簡単にページを作ることができます。
ホームページビルダーのデメリット
ホームページビルダーを使うデメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
- 初期費用がかかってしまう
- Windowsでしか使えない
ホームページビルダーは買い切り型のツールであるため、どうしても初期費用としてある程度の金額が必要となってしまいます。
他の多くのページ制作ツールが月額制であるのに対し、ホームページビルダーならではのデメリットといえるでしょう。
逆にいえば、一度買ってしまえばその後にはいくつホームページを作ろうが料金はかからないため、複数のサイトを長期間にわたって作りたい方にはおすすめといえそうです。
ホームページビルダーはWindows専用のツールであるため、Macには対応していません。
ご自身のPCがMacの場合は、利用できない点に注意が必要です。
WordPress(ワードプレス)とは
WordPressは、世界中で最も多くのユーザーに利用されているホームページ制作ツールです。
ホームページビルダーとは異なり、買い切りのツールではなく基本的には無料で使い続けることができます。
WEB知識のない初心者にとっては操作の難易度は少々高いですが、その分専門的なサイトを作ることが可能です。
WordPressのメリット
WordPressを使うメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
- 拡張機能が盛り沢山
- 専門的なサイトが作成可能
プラグインでさまざまな機能を搭載可能
WordPressには「プラグイン」という拡張機能があり、それを追加することでさまざまな機能をホームページに搭載することができます。
例えばですが、予約機能や問い合わせフォームなどの機能は自分で実装せずとも、プラグインを追加することで簡単に実装ができるのです。
大企業が運営する大規模なサイトなどにもWordPressが使われていることが多く、複雑で専門的なサイトであっても問題なく作成ができます。
WordPressのデメリット
WordPressを使う上でのデメリットは、以下の2点が挙げられます。
- WEBの知識がないと操作が難しい
- エラーが多く対応が難しい
WordPressはWEB知識の少ない初心者向けには作られておらず、何をするにしても専門的な知識が必要となってくるため、非常に操作が難しいです。
覚えてしまえばそこまで難しくはありませんが、最初のハードルは非常に高いといえます。
また、エラーが発生するケースが多くそのエラーも英語で表示されるため、対応が難しい場合が多いです。
困った際にはエラーメッセージを検索することで、同様のエラーを解決した人の事例などが見つかるため、それらを参考に対処する必要があります。
ホームページビルダーとWordPressを
7つの項目で徹底比較
ホームページを制作する上で、ホームページビルダーとWordPressを以下の7項目で徹底的に比較していきます!
- 初心者向きか?管理画面は使いやすいか?
- どのようなサイトと相性が良いか?
- 制作後のランニングコストは?
- SEO対策(コンテンツ追加)のし易さは?
- 使いにくい点・おすすめしにくい点は?
- 無料でできることと有料プランでしかできないことは?
- 訪問者にもわかりやすいサイトが作れるか?
初心者向きか?管理画面は使いやすいか?
初心者向きかどうかという点でいうと、圧倒的にホームページビルダーの方が使いやすいでしょう。
マウス1つで 直感的な作業 でホームページを作ることができるため、専門的な知識や経験がなくともページの作成が可能です。
一方のWordPressには専門用語が多く、管理画面の操作性も知識がないと何が書かれているかわからないといったことになってしまいます。
どのようなサイトと相性が良いか?
ホームページビルダーには、標準アイテムとしてプロが撮影した写真素材や豊富なイラスト素材が用意されています。
そのため、ホームページ内に写真やイラストを多く掲載したいサイトなどとの相性は抜群です。
WordPressの場合は、基本的にどのようなサイトも作成が可能なので、大規模なサイトや複雑なポータルサイトとも相性はいいです。
制作後のランニングコストは?
ホームページビルダーは買い切り型のツールであるため、制作後のランニングコストはサーバー代やドメイン代以外には一切発生しません。
WordPressの場合も、買い切り型ではないにしろ基本的に無料で使い続けることができるため、ランニングコストはサーバー代やドメイン代のみです。
SEO対策(コンテンツ追加)のし易さは?
SEO対策のしやすさという観点では、WordPressに軍配が上がります。
WordPressの場合は、ブログ型の投稿ページがデフォルトで設定されているため、コンテンツ追加は非常にしやすく設計されています。
一方のホームページビルダーでは、ブログ型のサイトも作ることができますが、それ専用で設定する必要があるため、コンテンツの追加は簡単であるとは言い切れないでしょう。
使いにくい点・おすすめしにくい点は?
ホームページビルダーはダウンロード型のツールであるため、慣れないうちは初期設定に戸惑ってしまいます。
また、体験版がついてはいるものの、初期費用が必要なためとにかく費用を抑えたいという方にはお勧めできません。
WordPressの場合は、WEBの知識がほとんどないという方にはハードルが非常に高いため、お勧めできないでしょう。
無料でできることと有料プランでしかできないことは?
ホームページビルダーには、30日間の無料体験期間が用意されています。
その期間内であれば制限なく機能を使うことができますが、期間後にはホームページがリセットされてしまうため、無料では使い続けることはできません。
WordPressは、基本的な使用料金が無料であるため、特に機能の制限なく使い続けることが可能です。
訪問者にもわかりやすいサイトが作れるか?
ホームページビルダーは、モバイルサイトにも対応しており、なおかつ豊富なデザインテンプレートが用意されているため、訪問者にもわかりやすいページ構成のサイトを作ることが可能です。
WordPressでもわかりやすいサイトは作れますが、専門的な知識がない限りは制作の難易度は高いといえます。
まとめ
ホームページビルダーは、誰でも簡単にホームページを作ることができ、デザインテンプレートが豊富で非常に便利な買い切り型のツールとなっています。
また、モバイルサイトへの対応が標準的に実装されているため、スマートフォンユーザーにも優しいサイトが作ることができます。
一方で、どうしても初期費用が発生してしまったり、Windowsでしか使えないなどという点では、WordPressの方が都合が良い場合もあります。
両者の特徴を理解した上で、自社サイトに適したサービスを利用しましょう。
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投稿者プロフィール
- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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