小規模事業者持続化補助金(ホームページ制作に使える補助金)
今回はホームページ制作に使える補助金についてお話をしていきます。
最大50万円まで補助してくれる中小事業者対象の国の補助金があるのはご存知でしょうか?
ホームページ制作に使える補助があることを知らずにホームページ制作業者に発注したとか、募集中にも関わらず、補助金があることを知らずなのにホームページを外注で作ってしまったとか、そういっことはよく聞く話です。
ちょうど補助金の募集期間である時にはお客様に、「今こういう補助金がありますよ」という話をさせて頂くのですが、タイミングが非常に難しく、ピンポイントで補助金募集中で制作をご依頼されるお客様はかなりの少数派です。
今までの弊社の制作実績としても、ここ3年で10件ほどあります。
しかし、令和元年度(2019年12月版)の経済産業省から出てきた予算案を拝見しますと、小規模事業者持続化補助金が、非常に使える内容に生まれ変わっておりますので、このブログと下記のYouTube動画でご紹介をさせて頂きます。
ブログを読むよりもYou Tubeで内容を見たい方はこの動画をご視聴ください。
国以外の区市町村の補助金・助成金もチェックする
国から出ている補助金はここでご紹介する小規模事業者持続化補助金のみになっていますが、例えば私の住んでいる西宮市であれば、市役所管轄でホームページ制作に対する補助金が募集されている時期もありました。
いつどこでどのような補助金や助成金が使えるのかは、一元把握はなかなか難しいです。
その理由は、国や地方公共団体やその他任意の団体など、補助金や助成金を受けたり管理したりする役所・団体が多岐に渡っているからでもあります。
そのためホームページを外注にて制作する予定がある事業者の方におきましては、お住まいの地域の市役所や商工会議所に直接出向くか電話で聞いたりしたりして、確認することは必須です。情報収集に努めてください。
令和元年度予算案の小規模事業者持続化補助金のこと
令和元年度補正予算の概要 (PR資料)はこちら
上記資料のP30に詳しく掲載されています。(2020年1月31日に予算が成立しました)
②小規模事業者持続的発展支援事業(持続化補助金)
(補助額:~50万円、補助率:2/3 )
黄色でマーカーを付けたところの3,600億円が向こう3年間、つまり令和2年(2020年)度、3年度(2021年度)、4年度(2022年度)の予算になります。結構大きな金額です。
ただし、①ものづくり補助金②持続化補助金③IT導入補助金の③つを含めた金額です。全額が小規模事業者持続化補助金という訳ではありません。
また、同じく黄色でマーカーを付けた②の部分が、この記事でご紹介している小規模事業者持続化補助金のことです。
今のところ、国からホームページ制作に使える補助金で出ているのは、おそらくこの「小規模事業者持続化補助金」だけです。
2018年度まではIT導入補助金もホームページ制作に使えていたのですが、大掛かりな基幹システム等でしか使えない(HP制作には使えない)補助金になってしまいました。
この持続化補助金に関しましては、下記2点も知っておいてください。
・計画の作成や販路開拓等の実施の際、商工会議所の指導・助言を受けられます。
・商工会議所の管轄地域内で事業を営んでいる小規模事業者が対象です。
今回(来年度)は、事業者の都合の良いタイミングで補助金申請することが可能です。
年度に一度だけではなく、例えば年に6回などに分かれて申請が可能になるようです。
現時点では予算案段階ですので、回数など詳しい内容は予算案が国会を通過した後、省庁で詰められることになります。
この補助金で注意すべき点
・新規制作・新規事業が対象
・HPリニューアルは事業計画書次第
・採択は事業計画の充実度次第
・先に全額の支払いが発生
・補助金が入金されるのは数ヶ月程度先
・消費税分の補助金は出ない
審査する方の心に響くような事業計画が作れた場合には、採択される可能性が高くなるように思います。
新規制作や新規事業以外にも既存サイトのリニューアルにもこの補助金は活用できます。
しかし経済産業省に電話で内容を聞いたところ、リニューアルの場合はしっかりとした事業計画を練らなければ、採択は簡単ではないようなニュアンスで話されていました。
これは私が個人的に感じたところです。
次に、補助金全般に関してですが、先に全額の支払いが要求されますので、資金繰りも考えておかなければなりません。
もちろん補助金が入金されるのは2ヶ月程度先が一般的ですので、もしかしたら3ヶ月~4ヶ月ぐらい後になるかもしれないということは考慮に入れておく必要があります。
消費税部分はもちろん補助金は出ません。
そのため制作費に50万円がかかったとしても、10%の消費税込の55万円に補助金額2/3が適用されるわけではなく、税抜き価格である50万円に対して2/3の、33万3,334円が補助金額ということになります。
補助金額の具体例(制作費の3分の2)
・30万円のホームページ制作費
補助金額→ 20万円
・40万円のホームページ制作費
補助金額→ 26万6,667円
・75万円のホームページ制作費
補助金額→ 50万円(MAX)
使い勝手向上のポイント
・通年で公募し、複数の締め切りを設けて審査・採択を行うことで、予見可能性を高め、十分な準備の上、都合のよいタイミングで申請・事業実施することが可能になります。
昨年度までの IT補助金では、年に6回程に分けて申し込みができましたで、例えば5回目に遅れても、6回目に間に合いそうであれば6回目で 補助金申請ができました。
補助金に関しては書類の不備などで再提出を必要とする場面も出てくるのですが、そのような際に、締め切りが年に一度だけであれば次年度まで待たなければなりませんが、同じ年度内に複数回の申し込みが可能ですと、2ヶ月ほど待てば再度補助金の申請ができるということにもなります。
• 補助金申請システム・Jグランツによる電子申請受付を開始します。
書類の送付締め切りということでこれ郵送や書類関係を全部作ってるとか添付書類とかを作って事業計画を作ってみる補助金電子申請受付は事業計画の送付とか入力とかも全部このJグランツというシステムを使って行うというのも今日電話でお話を聞きました。
このシステムが12月から稼動していますので、入金に関する証憑や通帳のコピーを添付して郵送する必要もなくなり、添付が必要な書類はシステムにアップロードするだけで完結します。
書類や証明書類の郵送が全くなくなり、全てネットを経由して補助金の申請・採択・完了報告できることになるようです。これは非常にありがたいですね。
実際のJグランツのサイトはこちらからご覧ください。
• 過去3年以内に同じ補助金を受給している事業者には、審査にて減点措置を講じることで、初めて補助金申請される方でも採択されやすくなります。
ホームページが必要になるタイミングは、人それぞれです。
今年度のような1回限りの締め切りよりも、3年に渡って複数回の締め切りが設けられていることに関しては非常にありがたい内容になっています。
新規事業を立ち上げる予定がある事業者様については、3年間の予見性があるのは分かりやすいと思います。
計画を立てやすく、来年度で新しい事業を立ち上げる際にこの小規模事業者持続化補助金が使えるので、補助金を念頭に置いた事業計画を進めることができますので、該当する事業者様は、小規模事業者持続化補助金の存在をこの3年間は頭に入れておいていただければと思っています。
今後の経緯
今回の補正予算の特徴は、「3年間の予算枠が一括で取られている」ということです。
しかも予算は毎年1,200億円ずつで、合計3,600億円。3年間の予見性があるのは経営を考える上では非常に重要です。
2020年1月31日にこの予算が成立しました。
2020年4月から始まる年度のためにも、ホームページの制作やリニューアルをこの補助金を使ってお考えの方は、今から計画を立てて、スムーズに制作が進むように準備しておきましょう。
補助金を使ってのホームページ制作のご準備を考えておられる事業者様は、事前に何をしておけばスムーズに補助金申請・採択ができるかをお伝えできますので、お気軽にお問い合わせください。
基本は下記ページの流れ(https://www.jgrants-portal.go.jp/request-flow)を進める形になります。とにかくGビズIDの「gBizIDプライム」は申請しておきましょう。
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投稿者プロフィール
- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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