大手プラットフォーム依存のデメリット
今回の記事では集客を、大手Web媒体・大手Webモールなどに依存しておられる方に向けて、ホットペッパービューティーを例に挙げさせていただいて、そのデメリットを中心に書かせていただきます。
あくまでも自社のホームページ運営を頑張れる方に向けた内容の記事になります。
これは大手美容サイト(ホットペッパービューティー)を利用している事業者と、それを利用して美容室に行った人から聞いた話がベースです。
集客媒体サイトでは、口コミが大きな力を持っています。
口コミが大きな選択のための情報源ですが、良い口コミを獲得したいのは事業者に共通する思いです。
確かに利用者側としてはサービスを安く受けることが出来るのですが、店員から口コミをお願いされたり、プラットフォーム側から口コミ記入依頼メールも届くのは面倒なところではあります。
サロン経営者側からも、大手美容プラットフォームの利用をやめたいけれども、
- 既にそのサイトの予約システム利用しているので止められない
- 集客そのものもそのサイトに頼りっぱなしだから止められない
「費用負担が重いのでやめたいけれど、やめることができない、どうしたらよいでしょうか?」
という相談をたまに受けます。
結局、集客は自力で頑張るのが一番良いという私の視点と経験から書いて参ります。
ホットペッパービューティーの利用をやめるためには、大樹に寄り添う姿勢から、完全に独り立ちしてやっていく覚悟が必要です。
その前提としまして、この記事に書いてる内容はあくまでも個人経営者(1店舗~数店舗運営)レベルの話です。
サロンが10店舗以上といった、比較的規模の大きいサロン経営の場合は、プラットフォームの利用にはスケールメリットも出てきます。
そのため、ホットペッパービューティーも掲載の方向でまずは考えたほうが良いでしょう。
コンテンツを生み出し続ける覚悟があるかどうか?
さて話を個人サロンに戻します。
掲載をやめるかどうかですが、本気でWebに取り組む覚悟がなければ、新規集客をプラットフォームに頼っている場合、依存状態のままビジネスを進めていくしかありません。
本気でWebに取り組むというのは、キーワードで集客できるブログ記事を書き続ける(コンテンツを生み出し続ける)という覚悟です。
ここは誤解が生じやすいのですが、あなたがご自身で書いても良いですし、あなたのアイディアやノウハウを形にしてくれるライターと組むことでもOKです。
コンテンツを継続的に生成できれば、飛躍的に集客力を高めることができます。
ブログの書き方などはこちらの記事をご参照ください。→受注が取れるブログの書き方
サロンの利用者側から見ると、店員からの口コミ要請ほど鬱陶しいものはありません。
プラットフォームからの宣伝や口コミ依頼の迷惑メールは見たくもありません。
媒体に掲載してもらうサロン側にとって、このような集客媒体プラットフォームの利用は、予約システムを使え、口コミも自動的に反映され、検索でも上位に行きやすいので非常に店側も好都合かもしれません。
ただし、高額の利用料金は課せられ、事業が続く限り離れられなくなっていきます。
ここが悩ましいところです。
大手媒体にお客様の個人情報を引き渡すリスク
しかし、その一方で、そのプラットフォームの利用者(サロン利用者)側から見ると、個人情報を利用店ではなく、集客媒体のサイト運営者に提出する形になります。
それは、その個人情報を何らかの宣伝に活用されることに同意したということになります。
運営元の企業が大企業ならば、そこに情報が一旦収納されると、その会社が運営する様々な媒体で個人情報として活用されることになります。
個人情報を登録し、企業からの宣伝行為の受諾代金分が割引料ということです。
ここが利用者側にとっての、このサービス利用の落とし穴です。
「無料」や「安い」というサービスは個人情報と引き換えに作られているものです。
最近では個人情報に対する意識が高まり、特に女性は個人情報を吸い上げられることを嫌います。
単に料金が安くなるからプラットフォームを経由しているだけで、本当は個人情報なんてこれっぽっちも引き渡したくなんて無いのです。
あなたのお客様ではなくプラットフォームのお客様
また注意点としまして、掲載店舗側は、このサービスを使うお客様があなたの店のお客様ではなくて、プラットフォーム側のお客様であるということに気付かなければなりません。
この媒体サービスに登録してから利用するということは、他の掲載店舗も自由にクーポンが使えるということです。
初回価格を「競合他社に負けるまい」と安く設定していると、一回だけ利用する割引目当ての方の利用ばかりになります。
リピートのお客様の獲得が最優先の店舗側にとっては、一番手間が掛かって割に合わない一見さんばかりを接客することになります。
結局目先の売上確保の自転車操業状態になりがちということを知っておかなければなりません。
大手プラットフォームの一見さんの集客力は魅力的ですが、インターネットからの集客を考えている場合は、結局自らの運営する媒体の集客力を高めていく努力を継続しましょう。
そうしていかなければ、のプラットフォーム掲載料にお金を払い続けることになるのです。
集客の他者依存は営業リスク
集客を他者依存するということは、その媒体の方針や掲載料の変動に自らのビジネスの集客を委ねる営業リスクを抱えることになります。
広告予算がある程度確保できるサロン以外は手を出さないほうが賢明です。
Webでの集客をお考えであれば、検索エンジンのキーワード集客をメインに考えていくことがビジネスの安定につながります。
Webからの集客のためにはブログ記事を書き続けなければなりません。
大変ですが、ブログは書けば書くほどあなた自身の頭の整理につながり、アドバイザーとしての価値も同時に引き上げてくれるのです。
もちろん実際に書くのは前述の通り、ライターさんにお願いすることで構いません。
また積み重なった大量のブログ記事をまとめなおすことで、お客様へのアドバイス用のマニュアルとしての価値も同時に付けていくことができるものです。
そのビジネスを生涯かけて続けていくつもりであれば、時間を掛けてでもブログをしっかりと継続すべきです。
計り知れないメリットが出てきます。
最初は書くのが難しく、拙い文章であったとしても、継続していれば必ずうまくなっていきます。
事業者の方には5年・10年単位を見据えて、ブログを継続する覚悟を持ってホームページ運営に飛び込んで欲しいです。
短期間で収益を上げていくビジネスでなければ、どのようなお仕事も長期的な継続性を元にビジネスを展開しているはずです。
こういったプラットフォームからの予約サービスが一般的になると、店側のストレスだけでなく、利用者側からも口コミの要請や個人情報の不本意な提出、口コミ情報の信頼性の著しい低下なども引き起こされます。
自社メディアを持つことが事業継続のポイント
大手掲載媒体については、段階的に値上げもされているようですし、インターネットからの集客に大きな変化が訪れています。
大樹に依存せず、自社媒体(自社HP)の価値向上をさせていかなければ、近い将来、Webからの集客は容易ならざるものになってしまうと予想しています。
日本社会が縮小に向かい、早めに大手プラットフォームからの脱却を図るべく、検討する時期に来ています。
個人・中小企業のビジネスの場合、自社で集客できるメディア(ウェブサイト)を育てていく方法にシフトしていきましょう。
様々な業種でこのようなプラットフォーマーと言われる集客媒体サービスがありますが、利用料金も安定して現状維持というわけではありません。
例えば掲載する店舗が少なくなってくると、1回のお問い合わせ当たり3%の成果報酬料を徴収するような形に利用形態が変わったりすることもあり得ます。
とにかく自社媒体HPの作り方は、販売と集客のページをしっかりと分けた、HPの作成・コンテンツの作成に尽きます。
ページ数は多くなくても大丈夫です。
情報収集できれば自作でも可能です。
集客の自立経営を目指すのが時代の流れです。
Web上には自社でホームページを運営する方法や集客する方法がたくさんアップされておりますので、情報収集をしながら真剣に自社媒体を育てていく形へのシフトを検討していただきたいと考えています。
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- 2004年頃の会社員時代からブログ作成を始める。ブログ作成が楽しくなり、そのまま趣味が高じて2006年にホームページ制作で起業、2008年に株式会社ウェブロードを設立。現在は、個人・中小事業者のWordPressサイト制作・改善を中心に、Web業界17年の知識と経験を生かして、大型案件のWebディレクターとしても活動中。 プロフィールはこちら
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